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【若林聖子の遊楽ナビ】エンタメ編:キーボーディスト・作曲家 都啓一さん

  • 2016年10月21日 13時10分

「ライブへの思い」がん克服
 キーボーディスト、作曲家、音楽プロデューサーとして活躍中の都啓一さん。2010年3月、ろ胞性リンパ腫(血液のがん)を患っていることを公表してバンド活動(SOPHIA)を一時休止。半年間の抗がん剤治療後、寛解(かんかい)と診断を受けました。当時、妻で歌手の久宝留理子さんと一緒に取材を受けていた姿をテレビでご覧になった方も多いのでは? あれから6年-。全国ツアーなど音楽活動をしながら、がん啓発活動も行う都さんにお話を伺いました。

「闘病中は、日々小さな希望を見つけることが励みになった」と話す都さん

親指大しこり
 -がんが分かったきっかけは?
 ツアー前に左鼠径(そけい)部に親指大のしこりがあって、仲の良いお医者さんもいたので「こんなのあるんだけど」と話したら、ツアー前だし検査をしましょうと。

 それでろ胞性リンパ腫ステージ4と分かりました。告知されたときは、病気になった自分をどこか人ごとのように感じて、「ライブはできますか?」「治りますか? 死んじゃうんですか?」と先生に聞いた覚えがあります。「今はいい薬があるから」と言ってもらったのも覚えています。

 -その後の抗がん剤治療で、改めてがんであることを実感されたと。
 最初は入院をして、その後通院で抗がん剤を投与したのですが、日常生活にはかなり支障がありました。

 匂いには敏感になるし、生ものは食べられないし。髪の毛や眉毛も抜けて味覚障害も起きました。

 まだ子どもが幼稚園だったのですが、子どもの風邪がうつるのも命に関わると言われ、隔離された部屋で過ごしていましたね。

 -そんなつらい時期をどのように乗り越えたんですか?
 その部屋にキーボードだけは持ち込んでいたので、体調が良いときは曲を作っていました。「ライブステージに戻りたい」「音楽をやりたい」という強い思いがあったから乗り越えられたんだと思います。

「ジンギスカンをはじめ北海道は食べ物が楽しみ」など、気さくに語って頂きました!

 -病気を克服し、現在は「Rayflower」のキーボディストとして元気にステージに立たれていますね。今月13日の札幌でのライブも大盛況でした。
 体調が良くなってステージに戻れたのは本当にうれしい。メンバーやスタッフとツアーを回り、全国のファンに会えたり音源が出せたりするのは当たり前のことではないんだと。感謝しかないです。

 実は、抗がん剤治療中は痛いくらいの「手のしびれ」があって。これはいつ治るか分からないとお医者さんにも言われていたのですが、今は痛みもまったくなくキーボードを弾くことができています。

小さな希望を
 -話を伺っていると、本当に都さんの強さを感じます。
 僕は自分を強いとは思っていないです。良いお医者さんに会えたという運もあったので。でも僕から言えるとしたら、病気とうまく付き合っていくことがひとつの「夢」になると思います。治療中は生ものが食べられないので「おすしが食べたい」とか、小さな希望をたくさん持って、前向きな気持ちになるようにしていました。

 もうひとつはセカンドオピニオンの大切さ。患者が納得のいく治療法を選択することができるように、治療の進行状況や次の治療選択などについて、今診療を受けている担当医とは別に違う医療機関で「第二の意見」を求めること。先生が嫌がることはないので、気にせずきちんと話をすることが重要だと思います。

 -次回は十勝でライブをお願いします。
 SOPHIAのツアーで帯広を訪れたことがありますが、打ち上げのご飯のおいしさや海外のような自然の多い景色は印象的で、必ずまた訪れたいです。「Rayflowerで帯広メガストーンをはじめ道内ツアーを行う」を目標に、また元気に頑張ります!

<Rayflower>
 都啓一(キーボード)、Sakura(ドラム)、IKUO(ベース)、YUKI(ギター)、田澤孝介(ボーカル)によって2009年に結成、翌10年5月にシングル「裏切りのない世界まで」でメジャーデビュー。メンバー個々の卓越した演奏技術とアレンジセンスが光るクオリティーの高い楽曲が話題となる。15年10月には初のフルアルバム「Color&Play」をリリース、今年は全国12都市でのツアーを敢行した。

<みやこ・けいいち>
 1995年、SOPHIAのキーボーディストとしてメジャーデビュー。バンド活動の傍ら、他のアーティストのサウンドプロデュース、楽曲提供、ライブサポートのほか、映画、ドラマや舞台のサウンドトラック制作などで幅広く活躍。「Rayflower」のリーダー兼サウンドプロデューサーとして、メンバーをまとめ上げながら多くの作品も手掛ける。


<わかばやし・せいこ>
 札幌を中心にフリーでキャスター、ライターなど幅広く活躍。札幌シティガイド、北海道フードマイスター、ジュニア野菜ソムリエの資格も有し、札幌の観光やグルメ事情に詳しい。

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