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【若林聖子の遊楽ナビ】エンタメ編:映画「0、5ミリ」 安藤桃子監、主演サクラさん姉妹インタビュー

  • 2014年10月31日 13時25分

人生同士 触れ合って
ヒロインは「押しかけヘルパー」

 俳優の奥田瑛二さんとエッセイスト安藤和津さんを両親に持つ、映画監督の安藤桃子さんと実妹で女優の安藤サクラさんがタッグを組んだ「0、5ミリ」が11月22日から、札幌市内のシアターキノ(中央区狸小路6、南3条グランドビル2階)で公開されます。テーマは「老年介護やセクシャルマイノリティー(性的少数派)などの社会問題を織り交ぜた映画」。こう聞くとシビアな感じがしますが、決してそんなことはありません。鑑賞後には爽快感、人と人とのつながりを改めて考えさせられます。来札した2人にインタビューを敢行しました。十勝の皆さんも、泣いて、笑って、そして前向きに進むための「0、5ミリ」を感じてください。



私生活でも仲良し姉妹の安藤桃子さん(右)とサクラさん。インタビューでも息ぴったりに作品をPR

北海道は“六感”で
 -いきなりですが、十勝に来たことはありますか?
 桃子さん あります! 映画「遠くの空に消えた」(2007年公開、行定勲監督=ロケは帯広を中心に北海道で行われた)の撮影のときに行きました。制作に半年ほどかけたので、北海道は五感どころか“六感”で知り尽くし、楽しみ尽くせる場所。撮影では大自然の中で、ブタのふん尿にまみれたこともあったっけ…(笑)。

 サクラさん とか言いながら、姉は「ゆっくり行ってみたいと思っている場所なんだ」と言っていましたよ(と、フォロー)。

 -今回は北海道のおいしい物は食べられましたか?
 桃子さん もちろん。
 サクラさん 魚のアブラコ、シカ肉、野菜もいっぱい食べました。どれも本当においしかったです。

感情に寄り添って
 -では映画の話を。「0、5ミリ」、いろいろなことを考えさせられる作品です。
 桃子さん 映画関係者は作品を「喜劇」「介護」など題材やテーマでカテゴライズ(範囲化)したがりますが、作り手として押し付けはしたくありません。見る人が作中に出てくる喜怒哀楽の感情に自由に寄り添い、重ね合わせてほしい。

 -サクラさん演じる主人公「サワ」の人生、個性も衝撃でした。演技に圧倒される人も多いのでは。
 サクラさん 「さすらいのヘルパー・サワ」のような“ニューヒロイン”の誕生ですよね。老人の落ち着いた日常に乱入し、引っかき回す、あり得ないキャラクター。津川雅彦さん、坂田利夫さんなど素晴らしい方々と共演し、緊張しましたが、皆さん、全くタイプが違って楽しかったです。

 -道内では札幌だけの公開ですが、十勝の人にもぜひ見てほしいですね。
 桃子さん いろいろな人生を抱えている登場人物が出てきますが、見る人も100人いれば100通りの人生を歩いています。作中と見る人のそれぞれの人生同士が触れ合い、何かを感じてもらえれば。映画は「生き物」で、発酵食品のように時とともに熟成しますが、映画館の中が一番「生きて」います。純粋に見に来てほしい。

 サクラさん また、サワを演じたい。パート2はぜひ、北海道の広大な自然、農場で実現させたいです!(笑)

<0、5ミリ>
 安藤桃子監督が、自身の介護経験をもとに書き下ろした小説を自ら映画化した。ある「事件」をきっかけに職を失い、人生の崖っぷちに立たされた介護ヘルパーの山岸サワ(安藤サクラ)が、「ワケあり」の老人を見つけては身の回りの世話を買って出て、“押しかけヘルパー”として生きていく姿を描く。2人の父である奥田瑛二がエグゼクティブプロデューサー、母の安藤和津がフードスタイリストを務める。出演は柄本明、坂田利夫、草笛光子、津川雅彦ら。196分。

<わかばやし・せいこ>
 札幌を中心にフリーでキャスター、ライターなど幅広く活躍。札幌シティガイド、北海道フードマイスター、ジュニア野菜ソムリエの資格も有し、札幌の観光やグルメ事情に詳しい。

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