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【若林聖子の遊楽ナビ】エンタメ編:「私の男」主演 浅野忠信さんインタビュー

  • 2014年5月23日 13時18分

台本の奥を考え作り上げた人物像
 邦画・洋画を問わず幅広く活躍し、日本を代表する俳優の浅野忠信さん。浦幌町がロケ地になった「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」(2006年、青山真治監督)や帯広出身の小説家、鳴海章さんの小説が原作の「風花」(01年、相米慎二監督)で主演するなど、実は十勝とも関わりがあるんです。今回は帯広出身の熊切和嘉監督の最新作「私の男」の6月14日公開に先駆け、札幌でお話を聞きました。

「淳悟と花が一緒にいるシーンをじっくり見てほしい」と話す浅野さん

過去作品では十勝ロケ
最高だった浦幌 初の二日酔いも

 -北海道のロケも多いと思いますが、十勝の思い出は。
 (エリ・エリ-のクライマックスシーンを撮影した)浦幌のことはすごく覚えています。天気もよく、すごく気持ちのいい場所で最高でした。あと、この日は人生初の二日酔いでしたね(笑)。大自然においしい料理とお酒…きっと北海道に酔ってしまったんでしょうね。

 -「私の男」の主人公・淳悟役のオファーが来た時の心境は。
 20、30代を経てさまざまなキャリアを積み、40代の今なら「やれるな」と。自分のイメージをぶつけられる役だと感じました。台本には描かれていないしぐさや言葉を日々考え、僕が見たいと思う淳悟像を作ることができたと思います。

 -作品の見どころについて。
 淳悟と(淳悟に引き取られる)花(二階堂ふみ)が一緒にいる瞬間はどれもいいシーンになっています。2人の微妙な気持ちの変化が出ているという意味では、どれも見どころ。じっくり見てほしい。

 -最後のシーンは淳悟と花の表情が印象的です。解釈で、スタッフと意見が割れました。
 まさにそれを望んでいました。映画って見た人にさまざまな解釈があって当然ですから。一つのエンディングであり、始まりも感じてもらえればと。見に来てくださった皆さんの気持ちを満たすために、とことんやりこんで淳悟を演じることができたと思っています。

 -今後の活動について聞かせてください。
 暗い役だけどその中にふとおっちょこちょいな一面があることで、暗さが切なさに変わったり、(役に)奥行きが感じられると思います。もっと幅広い瞬間が描かれている映画やいろんな側面のある役もやりたいですね。



ロケの様子や作品へのこだわりを語った熊切監督、二階堂さん、浅野さん(右から)

避けたいもの凝視した作品 熊切監督
 帯広市出身の熊切和嘉監督の最新作「私の男」の公開に先立ち、札幌市内で開かれた記者会見には熊切監督や主演の浅野忠信さん、二階堂ふみさんが参加し、ロケの様子や作品に込めた思いなどを存分に語った。

 二階堂さんはロケ地の紋別について「『安心感のある静かなまち』という印象。好きだなあと感じた」と話し、作品については「撮影前の1年間は作品が自分の支えになっていた。関われて幸せだった」と感想を語った。熊切監督は「多くの人がふたをしたくなる出来事や関係も避けられないところがある。そこを掘り下げ、凝視したかった」と作品の意図を「解説」。「淳悟と花の濃密な空間、説得力にはこだわった」と話していた。会見は4月22日に行われた。(犬飼裕一)

<私の男>
 10歳で孤児となった少女・花(二階堂)。彼女を引き取ることになった遠縁の男・淳悟(浅野)。孤独だったふたりは、北海道紋別の田舎町で寄り添うように暮らしていた。6年後。冬のオホーツク海、流氷の上で殺人事件が起こる。暗い北の海から逃げるように出て行く淳悟と花は、互いに深い喪失と、ふたりだけの濃厚な秘密を抱えていた…。原作は桜庭一樹の直木賞受賞の同名ベストセラー小説。監督は「海炭市叙景」「夏の終り」などを手掛けた帯広出身の熊切和嘉。公開は6月14日から札幌シネマフロンティア。帯広公開は未定。

<わかばやし・せいこ>
 札幌を中心にフリーでキャスター、ライターなど幅広く活躍。札幌シティガイド、北海道フードマイスター、ジュニア野菜ソムリエの資格も有し、札幌の観光やグルメ事情に詳しい。

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