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【年間キャンペーン とかち 新・働く考】私からのメッセージ(2)40、50代へ

  • 2013年12月18日 14時17分

<略歴>
 1948年生まれ。新得高、青山学院大卒。86年にヴィレッジヴァンガード1号店となる書籍・雑貨の店を名古屋市に出店、88年法人化。「遊べる本屋」をキーワードに国内外約400店を展開する。愛知県在住。

ヴィレッジヴァンガードコーポレーション会長 菊地敬一さん(65)=新得町出身
改良、修正もある種の独創

 「今の若者は…」と世代論を語るのは、古代の落書きにもあったやぼな話。ただ、団塊世代が猛烈に働いて、1人当たりGDPが米国より上だったのに比べ、今は情けないと思う。

 陸上の走り高跳びに、世界大会で初めて背面跳びをしたフォスベリーという選手がいた。筋力の弱さや運動能力の低さを知恵と努力で補い、メキシコ五輪で金メダルを取った示唆的な話だ。僕も能力は無く、名古屋で頼る人も金も無かった。本屋をするには独創的でないと無理だった。フォスベリーに倣い、人のしていないことをやった。そこが僕の立脚点になった。

 フロンティアは考え方一つ。本屋は室町時代からある超オールドエコノミーだが、諦めずに見方を変えると商機があった。これはサラリーマンも同じ。全てが飽和点で、独創性や自分の考えに生きる道がないなんて思わない方がいい。「改良」や「修正」も、ある種の独創だと思う。

 トライ・アンド・エラーが仕事の本質的な進め方で仕事の腕を上げる。年を取ると、予定調和的で漫然と仕事をしてしまいがち。できない理由を社会や環境に求めたら、そこで終わり。金メダルでなくてもいい。個々の仕事で「小さなフォスベリー」になることはできるはずだ。
(聞き手・安田義教)



<略歴>
 1956年士幌町生まれ。帯広高等看護学院卒。78年から帯広市の保健師を務め、89年に帯広大谷短大講師へ転身。2006年から教授。専門は介護福祉で、自らも義父母の介護経験を持つ。

帯広大谷短大教授 菅野節子さん(57)=幕別町
介護や子育て 経験生きる

 この数十年を振り返ると、女性の働く環境は総体的には良くなった。男女共同参画の意識が高まり、支援制度も整ってきた。ただ、女性が「働きやすい」環境とまではとても言えない。

 それは、制度を使うのは人だから。育休制度があっても、会社の雰囲気が許さなければ「働きづらさ」が残る。少子高齢化で、子育てや介護を女性や家族だけで抱えきれず、支援に頼らざるを得ないが、そのとき、サポートする側もされる側も気遣いがカギになる。

 例えば育休では、休みを権利として行使するか、周囲から気遣われながら活用するかでは大違い。気遣われた人は今度、次の世代の人を気遣うだろう。

 こうした好循環が必要だ。私も保健師のとき、出産、子育てで仕事を続けられたのは、先輩保健師や周囲から大事にされたおかげだった。

 介護や子育てで、働きたくても働けない人にアドバイスしたいのは「働きたい気持ちを持続してほしい」ということ。いつか必ずチャンスが巡ってきて、将来働くときに、介護や子育ての経験が必ず生きる。

 「働く」とは、当然収入も大事だが、どう自己実現を図るかということ。つまり、自分の達成感や内面を大事にすることだ。そこを見失わないでほしい。
(聞き手・井上朋一)



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