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【年間キャンペーン とかち 新・働く考】農の現場から JA道女性協フレッシュミズ部会・伊藤前部会長インタビュー

  • 2013年9月16日 13時18分

<略歴>大分県出身。帯広畜産大学卒。夫、その両親と共に帯広市内で酪農を営む。人工授精士の資格を持つ。

女性の労働
それぞれのスタイル必要

 私は農家に嫁いで少しずつ仕事に入る中でやりがいを感じ、楽しいと思えてきた。農業に興味があった私でも、嫁ぐ前は農家の仕事は毎年同じ作業の繰り返しというイメージがあり、単調な毎日が続いていくのではという不安があった。

 これまでのキャリアやスキルを手放し、農家に嫁ぐ人もいる。そうした人たちにも農業の魅力を感じてもらえればと思う。ただ、農家によってはまだ「嫁は単純な労働力」として扱われるところもあり、疎外感を感じる人もいる。決められた仕事だけをやって「ご苦労さん」ではなく、一員として見てほしいという声もある。経営状態はどうなのかを含め、きちんと話すことが理想だ。

 農家では、労働に見合った報酬が分かりにくい部分もある。頑張った分が形として手元にくれば、モチベーションも上がる。それぞれが各役割の中で高い意識を持つことが大切だ。

 一方で、仕事とプライベートのめりはりを付け、自分の時間を大切にしたいお嫁さんもいる。そうした場合は、生きがいが持てるよう家族側が仕事の流れを組むことも必要。子育てもあり、近くに身内がいない場合は、嫁ぎ先や地域の中でお願いするしかない現状もある。

 家族経営協定は守ってこそ意味があるし、助かる面とそうでない部分があると思う。うちは協定を結んでいないが、私は2人目のとき産後の肥立ちが悪く、いつ作業に戻れるか分からない状態だった。農業は自然が相手であり、家族の体調もいつ何が起こるか分からない。(協定を結ぶなら)柔軟に対応できる体制が必要だ。

 決まり事をつくれば守れる人もいるし、息苦しくなって身動きが取れなくなる人もいる。それぞれに合ったスタイルを取るべきだ。

 旦那さんのサポートも重要。農作業で機械を扱うのはたいてい夫で、妻は手作業など肉体的に負担がかかる仕事を任せられることが多い。加えて家事と育児がある。「家の仕事は女性が」という雰囲気もある。農業に関わる比率が違っても、互いに気遣えることが大事だ。
(聞き手・澤村真理子)

 JA北海道女性協議会フレッシュミズ部会は、おおむね45歳以下の女性農業者を対象とし、2006年4月に発足した。若手農業女性の仲間づくり、女性部全体の組織の活性化などが狙い。毎年1月には全道集会を開き、グループ討論や講演会などで研さんを積んでいる。カラーセラピーやアロマの講習会などを通じて交流もしている。今年4月現在の会員数は2682人。十勝では24JAのうち18JAが加盟、会員数は665人で全道12地区で最も多い。




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