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【数字で見る十勝の思い〜TPP本社世論調査から】(5)

2013年05月07日 14時23分

半数が意見を記載 危機感や不安 肯定論も

 環太平洋連携協定(TPP)で十勝はどうなるか。 「農業が衰退する」「農業が崩壊する」「離農が増える」「小さな農家は消える」−。

 今回のアンケートではデメリットとして、「農業衰退」を挙げた人が7割を超えた。十勝は食料自給率1100%という“農業王国”であることを多くの人が認識し、農業自体に与えるダメージの大きさを懸念している。

食品を不安視
 管内では農業関係者だけでなく、経済界、消費者業界などが一体となって交渉参加反対の姿勢を示してきた。「十勝産業の主体である1次産業が打撃を受け、2次、3次産業の衰退、人口の流出にもつながる」や「過疎化が進む」「(農業に)関連した業種もだめになるから大変」「ますます格差社会になる」「十勝経済が大きく衰退」「雇用もなくなる」などの意見が目立ち、地域全体に大きな影響を及ぼす認識を持つ人が多かった。

 また、関税が撤廃されると、米国などから安い農畜産物が大量に流入することから、女性を中心に「どんな薬品を使っているか分からない」「とにかく心配」など、食の安全を不安視する声が目立った。

 一方で、「(過去に)オレンジなどが自由化されても何の変化もなかった」「(農畜産物の)質が向上する」などと、マイナス面を否定する意見も少なからずあった。

 「海外との関係を考えると仕方がない」「プラスとマイナス両面があり、やってみないと分からない」といった肯定的な意見も。「十勝農業はもっと競争すべきだ」「関税によって(これまで)農家は国に守られてきた。今が転機」「ブランド物を作り、輸出すれば伸びる」など、この“逆境”をチャンスに変えてほしいと願う意見も一定数寄せられた。

政治への指摘
 昨年12月の衆院選時、自民党がTPP交渉参加へは慎重姿勢だったことを挙げ、「(交渉参加の方針を)選挙前に言ってほしかった。後出しじゃんけんでは困る」「もう選挙に行きたくない(だまされた)気持ち」などの批判的な声や、「参院選を意識しないで段階的に(政策などを)決めて。十勝選出の国会議員(与党)にもっと頑張ってほしい」といった“エール”もあった。

農業以外にも
 また、少数だが、「海外に貯蓄を持っていかれる」「医療関係に不安」「憲法も改正すべきだ」など農業以外の分野について言及する人もいた。

 自由に意見を問う場面では、約5割が何らかのコメントを寄せた。調査会社によると、通常は「特になし」が多くなるといい、十勝ではTPPに自身の意見を持つ人が比較的多いことがうかがえる。(おわり、佐藤いづみ)

肯定的な意見
・国際関係上仕方ない
・農業はもっと競争を
・ブランド物での輸出

否定的な意見
・農業は崩壊する
・格差社会が進む
・十勝経済は衰退

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