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【数字で見る十勝の思い〜TPP本社世論調査から】(3)

2013年05月03日 14時37分

「農業衰退」8割 メリットも「安く買える」

 環太平洋連携協定(TPP)に参加した場合のメリット、デメリットについては選択肢を伝えて複数回答で聞いた。TPPに「反対」とした人のうち、84.9%がデメリットとして「農業衰退」を選び、TPPで十勝の基幹産業である農業が衰退するという危機感が、広く共有されていることが分かった。

 農業衰退への危惧は町村で75%以上と帯広市内より多く、食の安全への不安は女性の64%が挙げ、男性よりやや多かった。

懸念強い町村
 市町村別にみると「農業衰退」を選んだのは帯広市、音更、幕別、芽室の3町で60%台だが、その他は全て70%以上で、士幌など5町が90%、豊頃、浦幌の2町は100%に達した。

 職業別では農林水産業の84%が最も高く、会社員・経営者の64.7%、主婦の80%も「農業衰退」を選ぶなど、全職域で基幹産業の将来を不安視する人が多かった。

医療37%不安
 「食の安全が損なわれる」は、職業に関係なく6割の人が選択。「医療自由化などで国民皆保険が崩壊する」も50代の5割を筆頭に全体の37%が選ぶなど、農業・食以外のデメリットを挙げる人も目立った。

 メリットでは、「関税がない分、安い物が買える」を全体の半数が選択したが、職業別で大きな差が出た。農林漁業者は30.4%だったが、会社員・経営者で59.6%と高かった。

輸出期待せず
 ただ、「輸出産業振興」を選択した人は農業者47.1%に対し、会社員・経営者は37.8%と低かった。輸出関連が多くない十勝の企業が、輸出増の恩恵に多くを期待していない一面が垣間見えた。「混合医療が受けられる」(9%)、「移民が増え労働力不足を補える」(6.4%)を選んだ人は世代、職業、性別を問わず少なかった。

 メリットに「関税がない分、安い物が買える」を挙げた人でも、デメリットに「農業衰退」を75.2%、「食の安全が損なわれる」を63・6%が選んだ。メリットを感じる一方で、同時に不安も強く感じていることが見て取れる。

 デメリットに「農業衰退」を挙げ、同時にTPPの十勝への影響を問う質問で、「地域が衰退する」と答えた人は285人(全体の57%)に上った。TPPで農業が衰えて地域が崩壊するシナリオを多くの人が懸念している。(眞尾敦)

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