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【TPPと十勝 主要団体に聞く】(7)帯広商工会議所会頭・高橋勝坦氏

2013年04月05日 16時23分

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地域の産業構造理解を
 十勝平野はすべて物流の中にある。オール十勝から出てきたものを、乳製品ならよつ葉乳業、明治、雪印と大きく3つ。ビートでは本別、芽室、清水。ジャガイモなら士幌の工場やカルビーなどに運ぶ。人・モノが動き続けるのが十勝の産業構造だ。環太平洋連携協定(TPP)の道試算で、(関連産業も含めて)地域への影響が約1兆6000億円あるとされるが、農業が駄目になると物流など関連産業にもダメージが大きい。十勝で農業や食関連産業は農機具なども含めて72%くらいになるが、これらが崩壊する恐れが出てくる。

 農業にも地域差があり、地元経済との関連も地域ごとに全然違う。完全につながっている十勝は一番影響を受けやすい。サトウキビを植えている沖縄県の南大東島は(TPPで)産業が無くなれば人がいなくなるという。個々の影響を調べると、徐々に大きな問題だと分かってきた。経団連や日商連など、東京の見方と北海道・十勝の見方は違う。十勝の産業構造への影響を国に伝え、現状を分かってもらうことが重要だ。その上で国は情報を開示し、地域で守るもの、残すもの、将来に向けたあるべき姿の絵を描いてほしい。

 農業を基幹とする十勝平野をつくるのに、どれほどの基盤整備、道路整備がされてきたか。安全・安心な食料が求められる中、十勝は食料基地として大きな役割を果たしているが、確立してきたものが一変する可能性がある。また、雄大な山と十勝平野の中で、四季ごとに変わる小麦やイモ、豆、ビート(畑)の景観が(輪作体系が崩れて)変化することによる観光への影響も心配だ。

 十勝は一つで、農商工連携などいろんな団体が連携し、つながりがある。見えないお化けを恐れるのではなく、経済の中で食産業など十勝発展のための新たなものを見つけていかなければ。とかち財団や帯畜大もある。十勝産物の研究をスピードを上げてやっていく必要がある。ただ反対、反対だけでは意味が伝わらず、地元のエゴになってしまう。われわれも知恵を絞るが、国も知恵を絞ってほしい。(おわり、犬飼裕一)

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