特集
【斜陽 小売店はいま・・・】(1)
2010年09月02日 15時10分
酒屋、書店、薬局…街中から小売店が姿を消して久しい。なぜ彼らはシャッターを下ろしたのか、当事者の証言などを基に小売店の盛衰を振り返り、地域経済の「いま」を考えた。
酒屋−−−距離基準廃止で売り場多様化
「ビールケースが入りきらなくて店の前にも積み上げた。倉庫や地下もいっぱいだった」
配達に駆け回る
帯広市内の電信通り商店街。昨年まで「鈴木商店」を営んでいた鈴木勝行さん(73)は往時の店の様子を振り返った。酒、たばこの販売を手掛け、高度成長期からバブル期にかけてはご用聞きによる配達、集金で忙しい日々が続いた。
酒の販売は飲食店などへの業務用が7割。十勝川温泉のホテルなど大口と取引した1990年前後、年商は1億円を超えた。商店街も活気があり、一時期、大通から東側1キロ余りには5軒の酒店が営業していた。しかし量販店との競合などで1店また1店と廃業、夜逃げ同然でシャッターを下ろした店もあった。
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