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【移住者が開いた宿めぐり】(5)トイピルカ北帯広ユースホステル(音更)

2010年08月17日 15時33分

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「トイピルカはアイヌ語から作った良い場所という意味」と話す清瀬さん

食と触れ合いで優しい時間を
清瀬正敏さん(61)

 「十勝は、移住者を仲間として受け入れてくれる土壌があります」。移住から14年目。ユースホステル(YH)を営みながら、十勝ライフを満喫している。

 兵庫県芦屋市から一家4人で移り住んだのが1996年。その前年の阪神・淡路大震災で、同市は甚大な被害を被った。家族は無事だったが、生業としていた無農薬・有機野菜を扱う店舗の顧客が1人、2人と減り、移住を思い立った。「田舎暮らしが長年のあこがれだった。今思うと、地震もそのタイミング」と振り返る。

 日本各地を探し歩き、「直感で気に入った」という十勝を選んだ。帯広市での借り家住まいを経て、埼玉から先に移住していた天然酵母のパン店「のんびり屋」の浦木茂さんの紹介で、音更町下士幌の同店近くで宿を開いた。

 「これまでは日々の生活に追われていたが、ここでは四季折々の変化をいやおうなく感じることができます」と妻の希久子さん(55)も満足している。

 夫妻が気に入っているのは、冬の澄み切った青空など十勝のからっとした気候。自宅兼宿の建物はカナダ製の落ち着いたログハウスで、木製の家具、羊毛の小物も気分を和らげる。地元素材にこだわり、余分な調味料を使わずに仕上げた体に優しい食事を提供。「食を含めて、気分良く過ごしてもらいたい」というのが願いだ。

 昨夏はオランダ人のカップルが連泊。音更川で泳いで遊んだという話を聞き、「旅の楽しみ方を知っている」と感じた。「YHの原点は人間同士の交流。一人旅で来た人にも、しゃべるきっかけや、情報交換できる機会をつくっていきたい」と話す。(酒井花)
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 <メモ> 音更町下士幌北4線東52ノ8。電話0155-30-4165。YH会員は1泊3200円(一般は4200円)。ホームページはhttp://homepage1.nifty.com/TOIPIRKA/

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