特集
【移住者が開いた宿めぐり】(1)北のコタンユースホステル(池田)
2010年08月17日 15時04分
十勝に夢を抱いて移り住み、自ら開いた宿で旅行者を親身にもてなす人たちがいる。宿を訪ね、移住の動機や十勝の魅力、旅行者とのホットな交流などを聞いた。
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宮田さんと妻の洋子さん。宿の名前は京都のYHサークル時代の2人のあだ名(北八とコタンク)から取った

宮田俊介さん(58)
「自分でユースホステル(YH)を開いて、今度は旅人を迎えられたらいいなと。親せきも知り合いもいなかったけれど、ただ夢だけを持って北海道に来ました」
28年前にサラリーマンをやめ、故郷の京都を旅立った当時の思いを、柔らかな笑顔で振り返る。約5年間の旅人宿の経営を経て、念願のYHを開いたのが1990年。知らない土地を胸を高鳴らせて歩いたかつての自分のような旅人たちを、宿主として優しい笑顔で迎え続けている。
夢の実現を決意したとき、家財道具を積んで車で向かったのが、「あちこちを旅して一番気に入った場所」という十勝だった。YHを開いたのは、ただ宿泊するだけでなく、人間関係のある雰囲気が好きだから。宿主になっても、できるだけ泊まる側の立場で、居心地の良い宿を心掛けている。
いろいろな人の話を聞き、語り合う時間が面白い。独身だった人が結婚し、子供を連れて来たりと、家族のように付き合うリピーターも多い。自身が100泊以上し、「京都で仕事がしんどいとき、自分と違う世界でリフレッシュした」という島牧YH(後志管内島牧村)を手本にしてきたが、今では100泊を超えた客も。「のんびりできる雰囲気が再現できていたらうれしい」と笑顔を見せる。
時間があれば、工房で木工に没頭する。「好きな場所で好きなことをやっている。十勝に住んで良かったと満足しています」。宿開設から四半世紀がたち、YHのスタイルも変化する中、「古いタイプかもしれないが、僕はこれが好き。これがいいと始めた宿なので、今のまま長く続けたい」と考えている。(小林祐己)
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<メモ> 池田町利別西町99ノ4。電話015-572-3666。YH会員は1泊2食で5000円(一般は5600円)。ホームページはhttp://www11.plala.or.jp/kitanokotan/
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