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【札幌支社長インタビュー】(4)札幌三越 福井文弘社長

2010年07月08日 11時56分

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基本忘れず地域に密着
丸井と協働、商品開発に力

 ふくい・ふみひろ 1955年、札幌市出身。北大経済学部卒業後、80年に三越入社。札幌店を振り出しに、銀座店営業推進部ゼネラルマネジャー、新潟店店長を経て、2009年4月から札幌店店長。10年4月から札幌三越社長。

 −4月に地方店分社化で「札幌三越」としてスタートさせました。
 札幌店は昭和7年(1932年)に開店し、78年間ここで営業してきました。「札幌三越」に変わっても、お客様にとって地域に密着した「三越」という存在でありたいと考えています。

 6月に三越で「2010北海道洋菓子作品コンテスト」を開催しました。道内の若いパティシエ、学生、ジュニアの人たちが参加し、見える形で地産地消を推進できました。このように地域の学生や若者とコラボレーションしながらさまざまな企画を打ち立て、それにより、互いに相乗効果が生まれると思います。

 −丸井今井との連携で、期待できることは。
 これまではライバル関係でしたが、これからは個性を大切にしながら、一緒に大通エリアの活性化に努めます。具体的には食品フロアポイントカードの共通化や、「友の会」統合、商品券も共通に使えるようにします。今まで以上に目に見える形で企画を展開したいと考えています。

 オリジナルの商品開発にも努めます。ロット(生産単位)が小さければ単独店では難しい面がありました。協働することで、1社単独ではできない商品開発も手がけられるようになります。地域で新しい商品を開発、提供するのは大切なこと。積極的に取り組んでいきます。

 −来春、JR札幌駅から大通まで地下通路でつながるが、大通復権へ向けた動きは。
 駅周辺は、半径50メートルの商圏としては日本一の集積です。それが駅周辺の魅力。対して、大通の魅力は昔ながらの街並み、いろいろな業態の店があって、いい意味での猥雑(わいざつ)性のあるまち。街並みを楽しみながら買い物ができるのは大通公園、南1条周辺だと思います。

 地下通路で冬の寒さも、雨も風にも当たらずに行き来ができれば、人の流れは回遊するように変化するでしょう。地下広場もできるので、ソフト面でいろいろなイベントを展開したい。三越と丸井だけではなく、大通地域全体が連携することで、大きな変化、魅力を生み出したい。

 −十勝・帯広を商圏としてどのようにとらえているか。道東道無料化、全面開通による効果は。
 帯広には30年も前から外商部を置いて定期的に販売会を開催しており、十勝では多くの固定客にご愛顧をいただいています。

 道東道全面開通により1時間程度、移動時間が短縮されても、それほど変化はないと予想しています。ただ、若い人の動きには注目しています。

 −低迷が続く百貨店業界だが、今後の戦略、展望は。
 業界は厳しい状況にありますが、下げ止まりつつあるという実感はあります。日本の百貨店は世界的に比較すると高級店といわれる分類に入る店舗がほとんど。これからは分化していかざるを得ないでしょう。

 その中で、三越は今まで通りの方針を変えないつもりです。当たり前ですが、良い品ぞろえで、良いお買い場、良い接客の基本に立ち返ることを心掛けたいと思っています。

 欠品しない、買いやすい、見やすい、そして押し売りにならないようタイミングよく声をかけることも大切。基本を忘れず、品質を落とすことなく、百貨店の復権を目指します。
 (聞き手・十勝毎日新聞社丸山芳明執行役員札幌支社長)
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 札幌三越 1932年(昭和7年)に三越札幌店開業、2010年4月に札幌をはじめ、仙台、名古屋(2店)、広島、高松、松山、福岡は分社化し、三越札幌店は地域事業会社「札幌三越」となって再スタートした。社員数535人(5月31日現在)、2009年度の売り上げは338億円。

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