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【美食ナビ-首都圏事情-】 納涼、激辛…“夏”を味わう

2010年06月27日 12時56分

 梅雨真っただ中の都心は、蒸し風呂のような空気がまとわりつく。少しでも涼しい気分を味わおうと、アジサイ観賞のため鎌倉まで足を延ばした。由比ケ浜からの潮風が心地よかったものの、人の多さに驚いた。本来は10分ほどの散策路だが、入場制限がかかり80分待ち。行列を成して1時間ほどかけて歩くという、ディズニーランド並みの込みようだ。涼しげなアジサイを横目に、前後の人にぶつからぬよう余計な汗をかいた。夏の人込みの暑苦しさは、関東ならではの洗礼なのかもしれない。

 だからこそありがたいのが、夏の冷たい食べ物。「冷やし中華始めました」の表示が、都心にいるとより一層ありがたく感じるわけだ。

 北海道の居酒屋ではラーメンサラダが一年を通じてあり、盛岡では焼き肉の後に冷めんをすするだろう。けれど、汗をかいて体と胃袋が欲する冷たいめんは、この季節の楽しみなのだ。

 最近のお気に入りは山形の冷やしラーメン。銀座の昭和通沿いにある、かわいらしい外観のカフェで提供しているラーメンは、スープの中に氷が入っている。氷といっても魚介系のスープを凍らせたもので、解けても薄まらないのがうれしい。あっさりとしながらも、煮干しと魚介のうま味がしっかり感じられて、めんと絡み合い、するするといただける。冷房の利いた店内で食べる冷たいめんは、納涼そのものなのだ。

 それとは逆に激辛料理を、汗を流して食べるのも夏の醍醐味(だいごみ)だったりする。サンショウの辛さが好きで、陳健一さんのお店のサンショウがたっぷり入ったマーボー豆腐をよく食べに行くが、昼時はいつも行列だ。並んで汗をかき、辛さでも汗をかく。

 さあ、夏本番。おいしい物を前に、夏バテなんかしていられない。(十勝屋総支配人・林真由)

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