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特集

【サンデートーク】 長谷 渉さん

2010年06月13日 14時45分

新事業「たのしーむ電信」に取り組む電信通り商店街振興組合
 理事長  長谷 渉さん(63)

戦略的な商店街づくりのモデルに

 「高齢者や障害者と共生する商店街」をテーマに、来月からスタートする電信通り商店街振興組合の「たのしーむ電信」。空き店舗を商店街が借り上げ、店内で障害者施設の利用者が農産物販売などを行う初めての試みだ。同商店街ではこれまでも数々の先進的事業を展開し、市内外の商店街から注目を集めている。新事業の内容や同商店街の状況について、同組合理事長の長谷渉さんに聞いた。(文・大谷健人、写真・山下僚)

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両者の課題克服
 −「たのしーむ電信」の開設経緯は。
 電信通り商店街ではこれまでも障害者福祉施設「帯広ケア・センター」(帯広市川西町)の協力で毎年5月に「青空園芸市」を開催しており、このイベントを通して、施設利用者が育てた花や野菜などを販売する場の確保の困難な現状を知りました。商店街でも空き店舗の増加、生鮮食品を扱う店舗が少ないという問題を抱えており、両者の課題克服を目指す事業として計画しました。

 −具体的な店舗の利用法は。
 ケア・センターによる農産物販売のほか、かつて「晩成社通り」と呼ばれた依田勉三ゆかりの商店街として、彼の出身地である静岡県松崎町の関連品や帯広市開拓の歴史に触れるコーナーの設置を考えています。店内に喫茶コーナーも設け、高齢者が気軽に交流できる空間にしたいです。

 −事業の将来像は。
 全国商店街振興組合連合会の補助と帯広市の補助を受けて来年の1月中旬まで実験的に運営し、採算性などを検討した上で継続の是非を協議します。商店街が空き店舗を借り上げて、業種を絞って商業者を募集するこのモデルが成功すれば、戦略的な商店街づくりが可能になります。今回のように商店街に不足している店やサービスを補完できるほか、電信通の魅力の1つである菓子店をさらに集積させて「スイーツ通り」としていく仕掛けも考えられます。

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人とのつながり
 −電信通では廃油回収や街灯LED化など環境面でも先進的な取り組みが目立つが。
 新しい事業や若い人を応援しようという風潮が商店街全体にあります。会合には毎回全員に近い出席があり、良いコミュニケーションがとれている。商店街はただの「店の連なり」ではなく、そこにある「人と人とのつながり」がすべてだと思っています。

 環境に優しいことは、人に優しいということ。私たちの事業すべてに共通する思いです。今回活用する空き店舗は、「電信通りの顔」といえる場所。ここをシンボルとし、活気ある商店街をつくっていきたいです。


 はせ・わたる
 1947年釧路市生まれ。帯広職業訓練校電気科卒。72年に看板製作などの「アドサイン」を立ち上げ90年に現在地(東2南5)に移転。妻明美さん(54)との2人暮らし。趣味は健康のために9年ほど前から始めたゴルフ。

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