HOME 特集 【札幌支社長インタビュー】(3)石屋製菓社長 島田 俊平さん
   |  twitter |

特集

【札幌支社長インタビュー】(3)石屋製菓社長 島田 俊平さん

2010年06月10日 14時18分

◇ 〓 ◇ 〓 ◇ 〓 ◇ 〓 ◇ 〓 ◇ 〓 ◇ 〓 ◇ 〓 ◇ 〓 ◇ 〓 ◇ 〓 ◇
衛生管理徹底が生命線
「商品開発室」核に戦略

 しまだ・しゅんぺい 1948年、夕張市出身。慶応大商学部卒。73年に北海道拓殖銀行入行。98年に北洋銀行に移り、帯広中央支店長などを歴任した。2001年に取締役、04年に常務取締役。07年8月に石屋製菓代表取締役社長。趣味はゴルフ、読書。

 −会社の経営上最も重要視していることは。
 2007年の賞味期限改ざん事件を教訓に衛生管理体制の見直しを図ってきました。食品メーカーの基本は衛生管理で、それを完ぺきにすることが生命線。ここで間違えれば致命的だという気概で取り組んできました。

 社内に「コンプライアンス委員会」を設置し、苦情内容、苦情に対して製造現場がどう対策を取り、どう対応したのかを報告させています。それをネットで公開することで緊張感が生まれ、持続すると考えています。消費者から監視されているという意識を持たなければなりません。

 原材料の異物混入などのチェックも重点的に行っています。納入業者の責任ですが、お客様にとっては当社の責任になります。そうすることで、われわれと原材料の納入メーカーの間に、緊張を持ったよい関係が築けるのです。

 −新商品のバウムクーヘン「白いバウム」が大人気ですね。
 「白いバウム」は昨年12月の発売以降、売り切れ状態が続いていました。ホワイトチョコレートを生地に練り込んで焼くので技術も必要です。製造ラインではなく手作りなので、1台のオーブンで1時間に90個しか作れません。原料は20種類以上使用しており、生地を作るのに2時間近くかかっています。近くオーブンを2台増設して夏場の需要に対応します。

 人気の要因は道産素材にこだわっていることだと思います。品質と安全性が高くなければ売れません。「道産素材利用」ということが商品の価値を高めているのです。

 −白い恋人パークは今年で15周年になります。
 消費者のイメージを作っているのでパークを重要視しています。中国からの旅行客を中心に来場が増えており、昨年は一昨年の10倍にもなりました。中国人の客単価は約9000円、日本人の2倍以上。案内板は英語、ハングル、中国語でも表示、夏のピーク時は中国人留学生を採用し、サービスに努めています。

 −菓子メーカーとして今後の戦略を。
 主力の「白い恋人」は50%道産小麦を使用しています。今後は100%道産小麦で製造できるのか実験中。可能なら付加価値が高まると期待しています。しかし「白い恋人」だけに頼りすぎるとアキレスけんになりかねません。そのために05年に発売したミルフィーユ「美冬」のイメージも変えて売り込みたい。大木の周りを囲むように中ぐらいの柱を立てておくと、大木も揺らがない、それが最大の戦略です。

 今年5月に「商品開発室」を立ち上げました。今後、インターネット販売にも力を注ぎたいと考えており、そのためには豊富な品ぞろえが重要。「商品開発室」を核に、品ぞろえを充実していきたいと考えています。
 (聞き手・丸山芳明十勝毎日新聞社執行役員札幌支社長)
----------------------------------------
 石屋製菓 1947年創業、59年に「石屋製菓」設立。76年に「白い恋人」発売、92年に現在地(札幌市西区宮の沢)に新社屋、新工場を新築移転。95年にチョコレートファクトリー(現在の白い恋人パーク)オープン。2007年に賞味期限改ざんが発覚、約3カ月間自主休業し、同年11月に製造販売を再開した。09年8月「TSUMUGI」、同年12月「白いバウム」を発売。資本金3100万円、売上高93億4100万円(09年4月期、連結ベース)。従業員数331人、グループ合計439人(09年10月末現在)。

6~12時 12~18時
13日の十勝の天気
最高気温
-2℃
最低気温
-15℃

十勝毎日新聞に掲載された全19市町村の話題や
お知らせなどを、地域の皆様や十勝を離れて暮らす方々にふるさと情報としてお伝えします。

無料メール配信中     登録数6000 件突破

今、なぜ「かちまい」…
ご購読のお申し込み