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【札幌支社長インタビュー】(2)よつ葉乳業社長 堀部 一郎さん

2010年05月13日 15時15分

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大地に根差し誠実な商品を
十勝工場を先端施設に

 ほりべ・いちろう 1949年、帯広市川西生まれ。帯広農業高校、酪農学園大卒。71年北海道協同乳業株式会社(現よつ葉乳業)入社。94年に経営戦略委員会事務局部長、98年に経営企画グループ部長、2001年に取締役経営企画グループ部長、03年に常務取締役、05年から現職。社団法人全国農協乳業協会副会長理事、社団法人北海道乳業協会理事長など。

 −4月にロゴマークを変えブランドプロミスを掲げたが目的は。
 よつ葉乳業は北海道の酪農家が設立した、北海道の大地に根差した会社です。生産者を守りながら、よい商品をお届けするという、創業時の理念に立ち返ろうというのが目的です。

 「北海道のおいしさを、まっすぐ。」というのが新しいコーポレートスローガン。原料の生乳、乳原料はすべて北海道産であること、お客様にまじめで誠実であること、酪農家とお客様を結ぶ架け橋であること−の思いを込めています。

 −牛乳の消費が伸び悩んでいる。消費拡大策を。
 創業時の「よつ葉3.4牛乳」以来、成分無調整の「よつ葉牛乳」が当社の看板製品であり今後も変わることはありません。しかし「軽やかしぼり」のような成分を調整したもの、コーヒー専用の牛乳や果汁と混ぜた乳飲料のようなもの、同じ粉乳でも成分を調整したものなど、今後も消費者のニーズに合った商品開発に努めます。

 JR札幌駅地下の直営店「ホワイトコージよつ葉」のほか、今年は9月末まで東京ミッドタウン内にも直営店を出店し、自社製品を首都圏に発信します。北海道の生乳生産を伸ばしていくためには、国内で販売しきれない分を海外で販売するという発想も必要です。

 −よつ葉乳業のルーツ・十勝への思いは。
 原料として十勝の生乳はすばらしいと認識しています。牛は良い土地でとれた栄養豊富な牧草を食べ、広々とした牧場でストレスもなく飼育すればするほど良い生乳(原料)が得られます。十勝の酪農家は個々に努力し、飼育環境も優れているので、さらに良い製品が作れるものと期待しています。

 近く十勝主管工場の製造機械の更新に着工します。3年計画で総額104億円を投資する計画。環境やエネルギーに配慮し、低コスト、高効率化を実現できる新しい工場に生まれ変わります。

 −生産者が作った乳業メーカーとして今後の展望を。
 大手とある部分で競争関係にありますが、限られた資源の中で、それぞれの得意分野で共存共栄していかなければなりません。大量生産し、安く売ることはなかなかできませんが、牛乳に関してはわが社が最も合理的なシステムを作り上げたと自負しています。

 生乳を処理しきれずに捨てざるを得なかったときがありました。当社はオホーツク北見工場の設備を増強し、生産者が安心して酪農を続けられるよう、需給調整の役割を担う工場としました。生産者が立ち上げた会社だからこそ、やらなければならないことだと思います。
 (聞き手・十勝毎日新聞社丸山芳明執行役員札幌支社長)
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 よつ葉乳業 1966年に十勝管内農協組合長会議で工場建設を決議し、前身の「北海道協同乳業」設立。69年に「よつ葉3.4牛乳」発売。83年に本社を札幌に移転。86年、社名を「よつ葉乳業」に変更。2004年に十勝主管工場新市乳工場完成。07年オホーツク北見工場乳製品加工施設完成。十勝など5工場、東京と大阪などに3支店、旭川、仙台などに3営業所。資本金31億円、社員628人、年商952億円(2009年3月)。

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