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【選挙に行こう 2010市長選】 高まる雇用不安
不況の波が大きく求職者を飲み込んだ。地域経済の停滞感が強まる中、帯広公共職業安定所(菅原栄所長)には連日、求職者がひっきりなしに詰め掛け、職探しに励む。十勝毎日新聞社が市長選で行った世論調査では、関心を持つ政策として「景気・雇用対策」が2番目に高かった。「地元で安心して働ける場をつくってほしい」−。求職者は切実な思いで終盤に差し掛かった市長選を見つめる。

職探しのため求職者がひっきりなしに訪れる帯広職安
地元で働きたい
求職者 思い切実
「春繁(はるはん)」。同職安職員は春の繁忙期をこう表現する。失業者が増える例年3月から4月にかけては、相談などで職員は目が回るほどの忙しさに追われる。同職安の専用駐車場は常に満車状態で、多いときで1日に800台、平均600台が訪れるという。混雑が激しいときは駐車するのに1時間近くかかることも。
市内の男性(60)は新聞販売店を昨年8月にやめ、失業保険の給付期間が5月で切れる。年金受給に切り替えて生活するつもりだが、働き口を見つけたいと同職安を訪れた。「60歳を過ぎると、採用を申し込んでも面接まで行けない。職安は若い人であふれているので、若い人の働く場の確保を優先すべきかもしれないが…」とぼやく。
別の男性(59)は冬場だけ本州で土木作業に従事、戻ってきて地元での仕事を探しに来た。「公共事業は減り、中小企業には仕事が回ってこないので働く場も少ない。どの候補も公約の聞こえはいいが、本当に実現してくれる人に投票したい」と話す。女性(24)は「何でもいいから仕事を見つけたい。若い人の働く場を確保して」と訴える。
同職安によると、管内の2月有効求人倍率は0.51倍。道全体(0.39倍)より高く、数字上は雇用環境に回復の兆しが見える。しかし、同職安の菅原所長は「正規社員の求人数が2009年度累計(2月現在)で前年度比1.2%減少しているのに対し、非正規社員の求人は同8.4%増。求職者が希望する安定した仕事は少なく、ミスマッチが起きている」という。
市は10年度予算に、雇用対策事業費2億7486万円を計上。09年度当初予算比で約2億円増、補正後に比べても約1億1000万円増。市では新市長の公約に合わせ、6月市議会に政策予算を提案する方向で準備を進める。市民が抱く変化への期待に新市長がどう応えるのか、注目される。(山崎大和)



