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【市長選のひとびと】(中)上野陣営

2010年03月23日 15時32分

「即戦力」の上野敏郎氏を支える片所幸一氏、清水誠一氏、上野裕子氏、江崎茂氏、益子裕之氏(右上から時計回り)

盟友の支援、妻の奔走 力強く

 「感情表現がうまくないところがありますが、くみ取っていただければ…。主人へのご支援を何とぞお願い致します」

 18日、上野敏郎の事務所で開かれた経済人有志の集まり。次のあいさつ回りへと席を立った上野の言葉を補うように、妻の裕子(61)が頭を下げた。

 「あの姿には泣けた」と、ある支援者は目頭を熱くした。山形県出身の上野は典型的なIターン。地縁も血縁もない帯広で市議を長年務められたのも、裕子の支えがあったからだ。

 2人は東京での大学時代、福祉のボランティアを通じて知り合った。裕子の故郷帯広を知り、上野は富士火災海上保険帯広支社に就職。裕子は旅客機の客室乗務員を2年で辞めて帰郷、そのまま結婚した。

教室経営など人脈
 裕子は市内で英語教室を営むなど独自の人脈を持っている。「夫は一度決めたら自分を貫く人。(市長選出馬は)うすうすは気付いていた」と語るように、上野の最大の理解者だ。

 裕子と同様、上野にとって力強い味方なのが道議の清水誠一(61)。裕子とはくしくも中学、高校で同期。上野が市議選に初当選した1987年も議会の先輩として応援、政治の節目節目で行動を共にした盟友だ。87年市議選で上野は1票差の劇的勝利を飾ったが、清水も自分のことのように喜んだ。

 「上野さんとは同じ釜の飯を食った仲で、いわば戦友。まじめでひたむき、人を裏切らないのがいい」と清水。自らは自民党道11選挙区支部長として、市長選では事実上の陣頭指揮を執る。

保険事務所の益子
 上野の人柄に引かれ、連合後援会の幹事長を引き受けたのが益子裕之(54)=マスバリュー社長。市内で保険事務所を経営する益子は30年前、転職した富士火災海上保険帯広支社で先輩の上野と知り合った。入社初日に上野の自宅に招かれ、夫婦で歓迎されたのを忘れない。

 帯広北高時代は応援団の副団長を務め、上野の過去の選挙では遊説隊長を担当した。当初は幹事長の依頼に戸惑ったが、「政治は特定の人たちのものではない。いろいろな人が携わる方がいい」と語る。

江崎が会長再登板
 連合後援会長の江崎茂(80)は、足寄出身で旧拓銀OB。上野の市議初当選の翌年から4期目まで後援会長を務めた。会長を退き後援会活動から離れていたが、再登板を求められた。

 自民党の市長候補公募で上野の名前が挙がり、「声が掛かる予感はあった」と語る。江崎は「久しぶりに後援会に戻ってきたが顔ぶれは変わらなかった。議員を長く続けていると離れる人もいるが、上野は違う」と語る。

 市議後援会の会長、片所幸一(61)=ノイエル社長=は、帯広青年会議所(JC)で上野の1期後輩。ウイングを広げようと市議後援会は一歩下がり、連合後援会を前面に出した。自身は連合の会長代行として補佐役に徹する。

 帯広に根を張り40年。十勝山形県人会、母校の東洋大校友会などにも顔を出し人脈を築いてきた。その成果が試される。(文中敬称略)

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