特集
【サンデートーク】 辻 勇さん
芽室産の農産物のブランド化を進める
JAめむろ組合長 辻 勇さん(62)
ロゴマーク導入、企業とも連携
JAめむろが新年度、「十勝めむろ」のブランドを冠した芽室産農産物の販売に本格的に乗り出す。企業とのタイアップを進める一方、内部的には販売業務を統括する新しい課を設け、推進体制を整える。単独農協がコンサルティング会社と提携し、ブランド確立を目指す試みは全国的にも例がない。ブランド化の狙いや今後の展開などを、辻勇組合長に聞いた。(文、写真・平野明)

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販売の安定化狙い
−ブランド立ち上げの経緯と狙いは。
当JAの職員がコンサルタントの講演を聞き、農産物販売やマーケティングに興味を持ったのが発端です。第6次農業振興計画(2008〜12年度)で農産物の販売強化を打ち出したこともあり、08年9月にプロジェクトチームを組織。首都圏などにおける農産物のテスト販売や市場調査などに取り組み、1月下旬にブランドのロゴマークなどを正式に発表しました。
海外農産物の輸入増加で政府管掌作物の価格が低下し、芽室では10年ほど前から、ナガイモやゴボウ、カボチャなどの野菜の作付けが増えました。これらを安定的に販売するには、継続的に購入してくれる消費者を増やす必要があります。ブランド化の狙いがここにあります。
−どうブランド化を進めるのですか。
農産物の袋や箱などにロゴマークを入れ、消費者に「十勝めむろ」が見えるようにします。企業とのタイアップも戦略の1つ。昨年からロッテリアが芽室産ジャガイモの「マチルダ」を使った揚げイモを売り出し、カルビーのポテトチップスも今年からロゴを入れる予定です。企業との連携はさらに進めたい。
一方、ブランドにふさわしい農産物も提供しなければなりません。品質向上や安定供給などが課題となり、組合員と共通認識を持ちながら取り組む必要があります。農産物の生産量が限られているので、旬の味をブランド化するような工夫も必要です。
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町、商工会も協力
−今後の展開と決意を。
芽室はスイートコーンで日本一の生産を誇るほか、ジャガイモなども全道屈指の生産を上げていますが、北海道や十勝のブランドに隠れ、ほとんど知られていないのは残念です。ブランド浸透には時間がかかるでしょう。不安もありますが、やらないと何事も始まりません。町や商工会も協力的な姿勢を示してくれており、ロゴマークの使用基準を作り、地域で活用してもらうことも考えています。
つじ・いさむ
1948年、芽室町生まれ。芽室高校卒。JAめむろでは2000年から9年間、専務を務め、昨年6月、矢野征男氏(ホクレン前会長)からバトンを引き継いで3代目組合長に就任した。子供は1男2女。妻の陽子さん、長男の敦さん一家との7人暮らし。



