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【円山ツインズがやってきた!!】(下)

2010年02月26日 14時53分

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おびひろ動物園に仲間入りしたイコロ(左)とキロル

繁殖成功に期待 大型トレード
海外との交換も視野に

 「地球環境の悪化で北極圏の氷が解け、ホッキョクグマの数が減少しているのは間違いない。ただ、北海道はまだ環境に恵まれており、繁殖の成功例が多い。移動は繁殖の可能性を最大限に生かすため」

 おびひろ動物園(緑ケ丘2)の藤川研園長は道内4動物園がホッキョクグマの“大型トレード”に踏み切った経緯をこう説明する。

 記録が残る1917年以降、国内で誕生したホッキョクグマは154頭。このうち半年以上の成育実績は21例しかなく、うち道内が14例を占める。繁殖が成功しない主な要因は母親の育児放棄や食殺。おびひろ動物園では74年以降、11頭が生まれたが、いずれも生後間もなく死亡した。

「帯広でピリカの繁殖を目指したい」と語る藤川園長

 ホッキョクグマは絶滅危惧(きぐ)種に指定されている希少動物。現在、国内では51頭、道内では11頭が飼育されている。今回のトレードではピリカやイコロとキロルの両親にあたるデナリとララによる繁殖が第一の目的。また、デナリ=ララ以外の遺伝的多様性を維持するため、円山のサツキを旭山動物園(旭川)に移してイワンとの間でペアリングを試みる。

 イコロとキロル、ピリカの移動は一時的な預託契約で、いわば“期限付き移籍”。おびひろ動物園としては、「帯広本籍」ピリカの繁殖を目指すのが本題で、将来的には海外の動物園との交換も視野に入れている。

 藤川園長は「国内でも繁殖、死亡、高齢と情勢は年度ごとに変化しており、柔軟な判断が必要」としながらも、「いずれは帯広でピリカに子供を産んでもらいたい」と熱い期待を込めている。(澤村真理子)

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