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【年間キャンペーン 350万市場への道】第2部 十勝の現状と課題−2−

札幌から高速道で十勝川温泉に到着した「モール温泉号」。23日は4台計136人が利用した
■観光産業
地域超え「庭園」が連携
著名7カ所が連携
「観光に行政区は関係ない」
強い信念の下、昨年発足したのが「北海道ガーデン街道協議会」(会長・林克彦ランラン・ファーム社長)だ。十勝、旭川、富良野に点在する著名な観光庭園7カ所が手を結んだ。高速インフラの充実が生んだ画期的な発想として脚光を浴びている。
昨年、十勝の観光客入り込み数を押し上げた大きな要因は、倉本聰氏脚本のテレビドラマの舞台になった富良野市の「風のガーデン」。本州などから多くの観光客が北海道らしい風景を求めに訪れ、高速道などでつながる十勝の観光庭園にも追い風が吹いた。
同協議会の赤嶺太起子事務局長=音更町・高野ランドスケーププランニング=は「道東道の全通と無料化で、新千歳空港から富良野、旭川までだった観光ルートが十勝へ延びる。3地域は道内観光の軸になり得る」と強調する。
プランは今年度、高速道路交流推進財団(東京)の優秀賞に輝いた。支援金1000万円を情報発信やモデルツアー実施などに活用、広域的な「観光街道」の定着を図る。
道東道と直結する高規格道沿線でも観光振興の機運は高まる。今年度上期(4〜9月)の管内観光入り込み客数は道の駅「なかさつない」(57万4500人)がトップ、同じく中札内村の花畑牧場(39万8600人)は3位につけた。
「花畑牧場、道の駅だけで帰すのはもったいない」−。村は道東道の無料化と全通をにらみ、観光客の地域内循環に乗り出す。道の駅では核施設のカントリープラザに電子パネルを設置、観光スポットやイベントなどの情報を提供する予定。火山敏光副村長(村観光協会会長)は「高速道でつかんだ観光客をリピーターにしたい」と力を込める。
道央との無料バス
音更町の十勝川温泉では高速道を生かして、今冬も札幌と結ぶ無料送迎バス「モール温泉号」を運行し、好調だ。昨年は道東道を使ったマイカー利用者の宿泊料を割り引いた。
同温泉観光協会の窪浩政事務局次長は「道央圏で十勝川温泉の認知度はさほど高くなく、道東道の先には阿寒が控える。温泉プラスアルファの材料が欠かせない」として、若手経営者を中心に滞在型の観光のメニューづくりにも力を注ぐ。
各地で活発化する情報発信や連携の動き。民間団体を中心とした「道東道とかち連携協議会」の野村文吾会長は「豚丼や花火大会などが注目され、民間がしっかり動くとき。多くの高速路線で有料が継続される今を逃せば地域間競争に負ける。一人ひとりが十勝の可能性を再認識し、まずは十勝が一つになること」と説く。
(酒井花、菊池宗矩)



