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【美食ナビ-首都圏事情-】 味とサービス
2010年01月31日 11時37分

飲食店は、料理とサービスのバランスがとても重要。どんなにおいしくても、サービスが悪ければ「また行こう」とは思わない。それをまさに実感した一夜があった。
年末にかなわなかった友人との忘年会。何とかスケジュールを調整した新年会は、午後9時と遅めのスタート。それだけにお店選びは絶対に失敗したくない。
選んだのは、東銀座の駅から近いビストロ。カジュアルな入り口は、木箱にワインの空き瓶が感じよくディスプレーされていて、近くを通るたびに気になっていたお店だ。すべてを見渡せる20席弱のこぢんまりとした店内。小さな2人がけの席に通された。
まずはグラスワインをと思い「どんなものがありますか?」と聞くと、店員からは「こちらに書いてあります」とメニューをこともなげに渡された。少し閉口しながらもグラスワインを注文。一緒に出された温かいバゲットに「オリーブオイルを頂けますか?」と問いかけると、「え? あ、はぁ」と不満そう。オーダーの際に鶏レバームースか豚肉のリエットで迷い、オススメをたずねると「お好みですね」とばっさり。この辺で友人は無口になっていた。
気を取り直して3品を頼んだところ、小さなテーブルは料理でいっぱいに。月曜日ということもあり、4割程度の入りの店内で、隣の席は空いているが、テーブルをつけてくれる気配もない。厨房(ちゅうぼう)からはスタッフ同士の楽しげな会話が聞こえてくる。私たちは顔を見合わせ、「次に行こう」と一言。
料理はとてもおいしかっただけに、本当に残念でならない。料理を運ぶスタッフの一言が最後の調味料になることをまるで分かっていない。
最初の店を出た後、まだまだ腹八分、酒八分の私たちは銀座をさまよい、看板の明かりを頼りに見つけた地下のお店はラストオーダーを少し過ぎた時間。「パスタを食べたいんですけど」との要望に、「時間を過ぎていますが、何とかしましょう」と笑顔の店主。そこから、ボトルを1本空け、最後に食後のコーヒーまでサービスしてくれたそのお店には、その後、何度か通っている。
(十勝屋総支配人・林真由)
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