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【衝撃1・15 石川議員逮捕】(上)

2010年01月16日 14時03分

 石川知裕衆院議員が逮捕され、一気に流動化した十勝の政治情勢の行方を探った。


十勝の政治 一気に混迷
民主憔悴、自民に故中川氏夫人待望論


 「政治生命を断たれたも同然だ」

 「1月15日、石川知裕衆院議員逮捕」は、十勝の政治関係者に大きな衝撃を与えた。翌16日午前、帯広市内の後援会事務所に駆け付けた石川議員の支援者は「(議員は)辞めざるを得ない」と声を震わせた。

 中央政界では、石川議員の離党を含めて進退の憶測が飛び交っている。議員辞職に伴う衆院統一補選は不可避との見方は強い。中川昭一氏が死去した十勝の政治情勢は、混迷の度を一層深めた。

身内に辞職示唆
 東京地検特捜部の強制捜査が行われた翌14日、石川議員は身内に電話し、捜査の行方次第では辞職の覚悟もにじませた。7日にも帯広市内で、自身が起訴された場合の進退について「そのときに判断する」と憔悴(しょうすい)した表情で語り、辞職の選択肢を否定しなかった。

 民主党支部、後援会の幹部は強制捜査があった13日以降も一様に「本人を信じている」と繰り返す。昨年8月の衆院選で「中川王国」を破った石川議員に代わる人材のあてなどないのも実態だ。16日、後援会の幹部が対応を協議。ただ内部的な混乱は否定できず、情報収集に終始した。

 選挙区の統一補選の選挙日は年2日。9月16日から翌年3月15日までに欠員が出た場合は4月の第4日曜が投票日となる。今年の場合は4月25日。「超短期決戦」がにわかに現実味を帯びる。陣営内からは「石川さんはまだ実績に乏しく、カリスマ性もない。復活は困難だろう。冷静に対応を考えるべき」との意見も出ている。

弔い合戦探る
 一方、自民党サイドでは補選をにらんだ動きが始まっている。中川昭一元財務・金融相(故人)の旧後援会などでは、郁子夫人の待望論が再燃。ある関係者は「短時間となれば候補は限られる。中川家なら中央政界でも支えてくれる人がいるはず」と示唆。別の関係者は「郁子夫人も無念を晴らしたいという思いはある。弔い合戦になる可能性は極めて高い。公示前日に名乗りを上げても十分に勝てる」とみる。

 16日に十勝入りした中川義雄参院議員は、「こうなった以上、早く候補を探さなければならない」と力を込める。近く、党支部や旧中川後援会の幹部と協議する考えだ。

 前回衆院選で新人の渡辺紫氏を擁立した共産党も4月補選を視野に入れる。陣営では「渡辺氏は有力な候補。ただちに補選の対応に関し検討を始めたい」とする。

 歓喜の衆院選勝利から一転、暗闇に迷い込んだ民主党十勝。19日に常任幹事会を開くが、現時点で補選を含めた対応の方向性は見えない。石川後援会の関係者は危機感を漏らす。

 「4月の市長選も7月の参院選もすべて狂った。補選でさえも戦えるのかどうか、まったく分からない…」(岩城由彦)

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