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【断面 衆院選】 「FTA」火消しに追われる民主

2009年08月11日 15時47分

 「われわれには案内すら届いていない」

 石川知裕の選対幹部は困惑の表情を浮かべた。民主党がマニフェスト(政権公約)に盛り込んだ「米国とのFTA(自由貿易協定)締結」に対し3000人規模の反対集会が17日に音更町内で開かれるが、何の誘いもないのだ。同集会には自民党の中川昭一が「講師」として招かれている。

 FTAをめぐり陣営は事態収拾に追われた。5日に政策説明会を市内で開催、11日には党北海道代表の鉢呂吉雄が十勝入りし、JAさらべつなど管内農村部を回った。鉢呂は7月24日にも管内JAを巡ったばかりで、「火消し」のために再度の十勝入りを余儀なくされた形だ。

 中川を支える保守の「牙城」でもある農村票の切り崩しに自信を見せていた石川。「(FTAは)丁寧に説明すれば必ず分かってもらえる」と語るが、陣営内には不安がくすぶる。

 一昨年3月に繰り上げ当選した石川にとり、前職として実績が問われる選挙戦。党畜産酪農対策小委員会事務局長などを務める石川は「FTAの記述は大半の党議員が知らなかった。私が党の中枢にいないという指摘は的外れ」とプライドをのぞかせる。

 「FTAの問題では身内(党)に足を引っ張られた」と、ある選対関係者はつぶやく。順調に来た選挙戦に、新たな試練が訪れている。(文中敬称略)

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