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【激突!!衆院選十勝】(下)“牙城”にも…組織フル回転

2009年07月25日 15時12分

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競うように立ち並ぶ中川氏、石川氏、渡辺氏のポスター。各陣営の攻防は激しさを増している(幕別町内)

 「自民党の支持基盤かもしれないが職員1人ひとりには考えがある。すべての組織に先入観を持ってはいけない」

 24日、民主党の石川知裕氏は同党北海道の鉢呂吉雄代表と共に帯広市内と近郊の「農協巡り」を敢行。自民の中川昭一氏の「牙城」に乗り込んだ形だ。石川氏は報道陣に向かって、保守票の切り崩しに自信をのぞかせた。

 一方、市内有力企業のトップは衆院解散後、個人的な縁を持つ石川陣営の関係者に「今回は協力できない」と告げ、民主サイドには「相当な締め付けがある」との憶測を呼んだ。中川、石川の両前職陣営は組織をフル回転させ、支援者、企業、団体回りを活発化、水面下で激しいつばぜり合いを演じている。

道議に市議に
 中川氏の陣営は連合後援会、自民党支部を核とする合同選対を構成。地元経済界、農業界がバックアップする体制は従来と同じだ。今回は帯広市部に限定した選対も立ち上げた。自民・保守系市議でつくる「中川昭一を支援する帯広市議の会」(鈴木孝昌会長)は2、3人のグループで数百社の企業回りを展開。同党系道議、秘書も個別にあいさつ回りを重ねている。

 「厳しい状況を打開するのに秘策はない。1人でも多くの方に会い、理解を得る」と中川氏。陣営では8月上旬までに町村の合同選対を設置、同時期に大規模な決起集会も設定した。矢野征男合同選対本部長は「公示(8月18日)までに追いつき、最後に抜き去りたい」とする。

活発な企業訪問
 石川陣営は民主系市議が管内500社近くの「第2次企業訪問」をこなし、従来の組織一辺倒とは異なる戦略を取る。同党十勝合同選対本部は本部長に池本柳次、本部長代行に三津丈夫、副本部長に佐々木恵美子の3道議を配置、三津氏は市選対委員長として市内を統括する。

 大規模集会は公示日直前の予定だが、各地の後援組織づくりは継続する。石川氏個人の後援会は十数町村で発足、選挙協力を結ぶ鈴木宗男氏(新党大地代表)との連携を強める。市内では東・西の2ブロックに配置した。同党十勝の黒田弘幹事長は「昨年からの戦略的な取り組みで、相手へのボディーブローが効いている。最後の一撃を加えたい」と力を込める。

全戸に機関紙
 共産党の渡辺紫氏の陣営は、党十勝地区委員会(佐藤糸江委員長)を中心に総選挙闘争本部(佐藤本部長)を設置、比例・11区事務所(長谷部昭夫所長)が実働部隊を務める。各町村では議員が中心になって運動展開。来月初旬には管内ほぼ全戸に機関紙「赤旗」の号外などを配布する予定だ。佐藤氏は「ここしばらくの選挙ではなかった規模」とする。

 幸福実現党の吉田美智子氏は、支持母体の宗教団体などのネットワークを生かし、街頭演説などで政策の浸透を図っている。

 ある選挙関係者は語る。「これまでの運動は基礎票固め中心だったが、衆院解散で一斉に動きだした。間もなく大きなうねりが見えてくる」
(衆院選取材班)

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