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【激突!!衆院選十勝】(上)「どぶ板」「つじ立ち」の40日
2009年07月24日 15時25分
衆院選の公示日まで1カ月を切り、十勝の各陣営は臨戦態勢に突入した。自民党前職の中川昭一氏(56)=8期、前財務・金融相=、民主党同の石川知裕氏(36)=1期、比例道ブロック=、共産党新人の渡辺紫氏(60)、幸福実現党同の吉田美智子氏(62)の本番に向けた動きと陣営の現状をリポートする。
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支持拡大に向けて十勝管内を走る4氏(上右から中川氏、石川氏、下右から渡辺氏、吉田氏)
衆院が解散して一夜明けた22日。地元入りした中川昭一氏は、帯広市内の合同選対事務所で、これまでの訴えを繰り返した。
ローマでの失態記者会見と大臣辞任を受け、掲げる看板は「実力本位」から「新たなる決意」に。黒塗りの車を白のワゴン車に変え、初陣以来ともされる「どぶ板」を展開する。
財務相時の実績
ただ、議員歴26年の実績と中央政界の実力は他候補を引き離しているのも事実。リーフレットには、景気対策や農林水産予算などの項目が並ぶ。「補正、当初予算作りに私もかかわった」と、財務相時代の実績を強調。自民党が下野した1993年の細川内閣発足を引き合いに「失政を繰り返すのか」と、政権交代への警告も発する。
これに対し、同じ前職として対抗する石川知裕氏は「選手交代」の好機を強調。22日、合同選対事務所で、「中川王国で『新たな地域の代表』が選ばれるかもしれない」と語った。政権交代の風を受け、小選挙区での勝利に感触を強めている。
官僚主導にノー
訴えの柱は自公政権、官僚主導政治への「ノー」。「自民党、官僚、業界が三位一体となって税金を無駄遣いしてきた手法では地方は元気にならない」とも語り、事務所内に集まった支持者も大いに気勢を挙げた。
昨年から広報板の設置や大小の集会を数多く重ね、真冬の朝でも十勝大橋でつじ立ちを続けた。「(落選した)4年前の選挙の夜は眠れなかった」と語る。初陣の時の思いが、繰り上げ当選した後でも、活動を支えるバネになっている。
二大政党を批判
両前職の「すき間」を縫って、浸透を図るのが渡辺紫氏。精力的に後援会訪問、懇談会、街頭演説をこなし、「民主も自衛隊の海外派遣や消費税増税、大企業優遇など基本路線は自民と変わらない」と強調する。
政権交代の先に政界再編も見え隠れする中、弱者救済、憲法9条堅持の主翼として、共産の存在意義を訴える戦術。違法献金疑惑に揺れる自民、民主に対し、企業献金、政党助成金を一切受け取らない共産こそが「真に生活者目線に立った政治を行える」と攻勢をかける。
幸福実現党の吉田美智子氏は「消費税、相続税廃止」などを旗印に、独自の活動を展開する。
解散から投票日までの期間が40日間と戦後最長となる今回の総選挙。自民、民主、共産の主要3陣営は昨年秋から事務所を設けて準備を進めてきた。「40日間が長いのか短いのか。(戦いが)終わった後でしか分からない」。夏の選挙戦が火ぶたを切った。
(衆院選取材班)
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