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「絵画と写真の交差 印象派誕生の軌跡」私の見方◆中

2009年02月14日 16時57分

由良真一さん(53)=池田町在住
技術高いブーグロー

 今回の作品展は、印象派前後の時代のあまり見られない作家の作品との出合いもあり、とても楽しめる。ジョン・シンガー・サージェントは私が大好きな作家で、人物を描く具象画の代表格ですが、帯広ではめったに見られません。

 写真も170年前に誕生した当初の作品にもかかわらず、その芸術性の高さに驚きました。リアルさに関しては今より優れているのではないでしょうか。当時の写真家と画家たちが芸術を共有し、互いに影響しあっていたことがうかがえます。

 展覧会の中で私がもっとも感動したのはウィリアム・アドルフ・ブーグローの作品「漁師の娘」があったこと。この絵は光のとらえ方、動きのある表現など、自分も人物画を描くうえで大変勉強になります。印象派のドガやマネが裕福な家庭出身だったのに対して、ブーグローは庶民の出で、恵まれた才能で多くの美術愛好家を魅了し、フランスのアカデミーの頂点に登りつめました。改めて彼の技術の高さに感動しました。

 <プロフィル>
1955年陸別町で生まれ、足寄町育ち。帯広北高卒業後に渡米し、1982年カリフォルニア美術工芸大学を卒業。各地で個展を開くなど精力的に活動し、デッサンの正確さ、躍動感、光と影のとらえ方には定評がある

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