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「絵画と写真の交差 印象派誕生の軌跡」私の見方◆上

2009年02月13日 16時54分

 道立帯広美術館で開催中の十勝毎日新聞創刊90周年記念事業「絵画と写真の交差 印象派誕生の軌跡」展について、管内在住の美術家に見どころなどを聞いた。



中西堯昭さん(76)=清水町在住
モネの作品に存在感

 今回の展覧会は絵画と写真の関係、印象派の誕生、絵画と写真の間に存在するといえる版画。さまざまな要素を含んでおり、いろいろな切り口で楽しめる展覧会です。19世紀前半に誕生した印象派の作品と写真が一堂に紹介され、それぞれの関連性について新たな発見を与えてくれる、非常に興味深い企画だと思います。

 私も風景画を主体に描いていますが、現場でスケッチをし、何枚か写真を撮り、アトリエで制作します。印象派の画家たちは写真をどのように利用、活用していたのか、確かではありませんが、制作過程で共通するところがあるように思います。

 今回の展示作品で注目したいのはモネの中年のころの作品と晩年の「睡蓮」です。緑のない絵画、明快なフォルムや水平線のない画面、水面に2、3個の小さな蓮の花。どこからどこを見つめているのか、目印になるものがない。また遠近法を決定づけるものもない。しかし、1点の作品として見る人に静寂の雰囲気と存在感を与えてくれる作品です。来場者の誰もがモネの作品の前でしばし足を止めるのではないでしょうか。

 <プロフィル>
1932年、中札内生まれ。73年に平原社美術協会会員、83年白日会会友。84年から87年まで帯広信用金庫のカレンダー原画制作。99年に十勝文化賞を受賞。清水町御影在住。

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