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【絵画と写真の交差 印象派誕生の軌跡】 作品紹介(1)
2009年02月04日 15時39分
道立帯広美術館(緑ケ丘2、吉井亮館長)で3月25日まで「絵画と写真の交差 印象派誕生の軌跡」(十勝毎日新聞社など主催)が開かれている。同美術館学芸課長の鎌田享さんに、作品のいくつかを解説してもらう。

「ロンドン、ハイドパーク」 カミーユ・ピサロ 1890年 デトランプ、カンヴァスに移された紙 東京富士美術館蔵

こちらは印象派の最年長画家ピサロの作品。ロンドン市内に広がるハイドパークの並木道と、そこを行き交う馬車やそぞろ歩く人々をとらえたものです。木立や地面に降り注ぐ陽光のきらめき、木葉のゆらめきや人々のざわめきまでもが伝わってきます。
ルーブルをはじめヨーロッパの美術館を訪れると、膨大な数の絵画に圧倒されます。身の丈を超える大画面、油彩特有の重厚な色調とタッチ、ギリシャ神話や聖書に取材した私たちにはなじみの薄いテーマ。そして正直なところ少し、鑑ることに疲れてしまいます。
印象派の画家たちはそんな西洋絵画の伝統に対して、自らの目に映った世界、光あふれるこの世界のありさまを忠実に切り取り描きました。現代の私たちにもなじみ深い景色、そしてなによりも明るさに満ちた画面。それが印象派の大きな魅力です。
絵画を見ることの純粋な喜びを与えてくれる印象派の作品。この展覧会では、同じく19世紀に生まれ、同じく私たちの身のまわりを切り取ってきた写真との影響関係を探りながら、印象派誕生の秘密に迫ります。
(道立帯広美術館学芸課長、鎌田享)
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