このページは十勝毎日新聞に掲載された
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【2002年6月5日紙面 より】

岩井さんが作品制作実験
アイヌ民族の“魂”水面にゆらゆら
緑ケ丘公園内十勝池の中島


十勝池の中島で制作実験を行うデメーテル参加アーティストの岩井氏

 とかち国際現代アート展「デメーテル」(7月13日−9月23日)に参加するアーティスト・岩井成昭氏が4日帯広入りし、緑ケ丘公園内の十勝池の中島で、ネオン管による作品制作の実験を行った。
 岩井氏がメーン会場の帯広競馬場に出展する作品は、アイヌ民族に伝わる座り歌の「ウポポ」と雪をイメージしたサウンド・インスタレーション「雪のウポポ」。それと、帯広百年記念館裏手にある十勝池に設置するアイヌ神謡を題材にしたインスタレーション「カムイユーカラを聴くために」の2つ。
 今回は「カムイ−」の制作実験のために来帯。「カムイ−」は「魂は耳と耳の間にある」というアイヌ民族の神謡集からヒントを得た作品で、ネオン管で耳や魂を表現し、それを池のほとりから見ると水面に反射して効果的に鑑賞できるというもの。
 実験では岩井氏と地元電気業者らが十勝池の中島にネオン管、発電機などをボートに積んで運び、設置場所やほとりからの眺め、夕暮れから夜にかけてどのような光の色がふさわしいかなどについて検討。実際にネオン管を点灯しながら実験した。
 岩井氏は「思った以上に水面への映り込みが美しい。作品によって変容する公園の雰囲気を期待してほしい」と話している。
(成田融)

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