このページは十勝毎日新聞に掲載された
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【2002年5月30日紙面 より】

川俣正さん作品準備開始
テーマは不在の競馬場
「馬と木馬」を「表と裏」に


帯広競馬場で、木馬が走るルートにくいを打つ川俣さん(川崎想子撮影)

 とかち国際現代アート展「デメーテル」(7月13日−9月23日)の参加アーティスト、川俣正さんが29日来帯し、同アート展の主会場となる帯広競馬場で作品の準備を始めた。「不在の競馬場」というテーマで、北海道固有文化とも言える「ばんえい競馬」を基にした作品に取り組む。
 ばんえい競馬は帯広、岩見沢、北見、旭川の道内4カ所を巡回して行われているため、常に3カ所は「馬たちが不在」の競馬場となる。ばんえいが開かれている競馬場で「デメーテル号」と名付けた馬を、開かれていない競馬場では木馬をそれぞれ走らせ、生きた馬と木馬を「表と裏」としてとらえる試み。
 「表の馬」として、28日には北見市の2歳の牝馬(ひんば)が「デメーテル号」と命名され、「裏の馬」として車輪付きの木馬が近日中に製作される。デメーテル期間中はばんえい開催地の岩見沢で「デメーテル号」が走り、帯広では木馬の競馬を行うという。
 木馬の走路はばんえい競馬の開催時、競走馬がたどるルートとなる、きゅう舎からレース場までに設置。現地を訪れた川俣さんはトラックを作る道のりを測り、くいを打った。
 川俣さんは「ばんえい競馬場という場所の魅力を生かし、馬のいない場所でいかに馬を表現できるかというアート」と説明していた。(梅庭寛子)

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