このページは十勝毎日新聞に掲載された
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【2002年4月24日紙面 より】
データを視覚化 科学と芸術融合
インゴ・ギュンター氏
作品はTokachi-man (仮)
「Tokachi-man」のイメージ図
とかち国際現代アート展「デメーテル」(7月13日−9月23日)の参加アーティストの1人、インゴ・ギュンターさんが札幌や函館の大学でレクチャーを行うため、このほど来日した。インゴさんは来場者たちが作品になる市民参加型のアート「Tokachi―man」をデメーテルで発表する。作品のプランとアートに対する姿勢などを語ってもらった。(梅庭寛子)
―「Tokachi―man」とは。
現時点では確定的な内容ではないが、デメーテル期間中、会場となる帯広競馬場を訪れた人々から顔や体の形のデータを取り、その平均値を形にする。案としては3Dの光で作ったもの、特大のスクリーンに映し出したもの、データを基にコンクリート製としたものなどを考えているが、どの形を取るかは未定。その平均値を視覚化したものを見て、来場者が自分との違いを比べたりするのもおもしろい。状況によっては全く別 のプランも飛び出すかもしれないが、それはデメーテルが始まってから期待してほしい。
―どのようなスタイルのアートを行っているか。
私が実践するアートは、たとえアートに興味がない人でも理解できるものでありたいと思う。いわば科学と芸術を融合させたような、客観的な形で。その意味で、作品の色や形などのデザイン性もある程度は意識するが、意味を正確に伝えることを主眼に制作している。例えば赤という色は文化によって「情熱」や「戦闘」など異なる意味を持つので、客観性に欠ける。それらを念頭に置かなければ、間違った意味に受け取られてしまう。
―なぜ映像など最新のテクノロジーを用いたアートなのか。
率直に言うと私には絵画や彫刻のセンスがなかったため、“伝えたいこと”の表現手段として最も有効だったのが、ビデオやテレビなどの最新テクノロジー。テクノロジーは個人に力を与えるもの、人を自由にするもの、と考えられがちだが、その正しい使い方を知らないと間違いを引き起こしてしまうので、難しい部分もあるが…。データを視覚化して正確に伝える「コミュニケーションとしてのアート」としては効率的と考えている。
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