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十勝毎日新聞社 代表取締役社長 林 浩史

地方メディアの本質追究デジタル化推進に全力

 ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮のミサイル発射といった危機的な国際情勢によるエネルギー価格や物価の高騰は、世界中の人々の生活に影響を与えています。北海道・十勝では、基幹産業である農業現場に影を落とし、長引くコロナ下の生乳余剰も重なり厳しい局面を迎えました。本紙メディアグループは、生産者をはじめ読者ニーズに応えるべく、総力取材で生産地の実情はもちろん専門家の知見など、必要とされる情報を多角的に報じました。報道機関としての重要な役割を改めて認識したところです。
 私たちは新聞・電子版に加え、ケーブルテレビ局の帯広シティーケーブル(OCTV)、エフエムおびひろ(JAGA)の複数媒体を有する世界でも珍しいメディアグループです。各媒体の特徴を生かして、十勝の情報を域内はもちろん、国内外に広く伝えていきます。「顔の見える紙面」と「読者本位」を編集方針に据え、生活に欠かせない「ハイパーローカルの紙面づくり」を徹底。2010年にスタートした電子版サービスでは、災害速報や動画発信などのネット対応を進め、ニュースの質と量を追究しながら読者の多様なニーズに応えています。
 観光グループには創業120年余りの歴史を刻む北海道ホテル、創業60年余りの十勝川温泉第一ホテルがあり、希少なモール温泉やフィンランド式サウナ、質の高いおもてなしで地域の魅力発信に努めています。
 これからも「郷土の発展とともに」の社是の下、メディアと観光の“二本柱”を基軸に、グループの力を結集して、豊かで潤いがある力強い十勝地域の実現に向けて全力を挙げて、取り組みます。

株式会社 十勝毎日新聞社 代表取締役社長 林 浩史

「地方メディアの本質追及」

「地域資源を発信」

「デジタル化推進」