- 2012年2月18日十勝毎日新聞紙面より -
帯広市が市民検討委員会の提言を基に策定した「ばんえい競馬運営ビジョン」の案が、18日までに明らかになった。市ばんえい競馬会計の収支見通しについて、2012年度は収支均衡、13年度は100万円の黒字、14年度は1600万円の黒字を見込んだ。収支均衡以上の安定した運営を目指すが、毎年前年割れしている馬券発売額を増加傾向と見込んでおり、計画通りの収支になるかは不透明だ。10年度の競馬開催に伴う十勝への経済波及効果は約57億円(07年度65億8549万円)との試算も示した。
案には今後の収入増加・確保策について、競馬場スタンドに新たな有料席設置検討、初心者向けの情報紙(イージーフォーム)発行、7重式馬券の導入、中央競馬電話投票システムによるばんえい競馬発売に向けた協議などを記載。帯広競馬場で開かれる、各種イベント主催者の協力を得て、馬券発売増加につながる仕組みづくりも盛り込んだ。
観光振興や市民理解の醸成では、競馬の非開催日に「模擬レース」の実施、外国人向けガイドブック作成、来場の動機付けでクーポン券の活用などを列挙。コスト削減では帯広競馬場警備体制や清掃業務内容の見直しに伴う委託料削減、馬券のインターネット発売会社に払う手数料率の見直し交渉などを示した。
収支見通しでは、馬券発売額で場外馬券発売場の新設(時期未定)を織り込み、12年度は103億6500万円、13年度は105億円、14年度は105億7800万円と想定。地方競馬の南関東発売増加や、早ければ13年度予定の中央競馬(JRA)の馬券発売効果による「業務協力費」も毎年増収を見込む。
これまでは市がオッズパーク・ばんえい・マネジメント(OPBM)に包括的な運営業務を委託してきたため、競馬会計上の収支は07〜10年度まで36〜92万円の単年度黒字を確保。運営赤字はOPBMが全額負担し、会計上は収支均衡を保つことで赤字補てんの公費負担はなかった。(中津川甫)