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![]() 船山蔵人騎手の豪快な騎乗で後半に加速、逆転勝利したエンジュオウカン - 2012年1月30日十勝毎日新聞紙面より - 6年目船山騎手が重賞初勝利 ばんえい十勝は29日、最強牝馬決定戦の第22回ヒロインズカップ(BG2)を行い、2番人気のエンジュオウカン(11歳、久田守調教師、船山蔵人騎手、馬主は旭川市・細野俊秀さん、生産者は根室管内中標津町・延寿武好さん)が3番手で第2障害を降りてから大逆転で差し切り2006年、10年に続いて同レース3度目の女王に輝き、重賞通算7勝目を飾った。デビュー6年目の船山騎手(28)がうれしい重賞初勝利。タイムは2分15秒3(馬場水分2.5%)。1番人気のフクイズミ(同、松井浩文調教師、尾ケ瀬馨騎手)が後方から一気に追い上げてトップと0.6秒差の2位、積極的なレースを展開した6番人気のワタシハキレイズキ(6歳、皆川公二調教師、大口泰史騎手)が3着だった。 第2障害まで3回の休みを刻み、(4)ワタシハキレイズキが先頭、共に後半の脚を誇る(9)エンジュオウカンは馬群の中ほど、(7)フクイズミは後方に付けた。第2障害を(4)、(5)アグリミズキが仕掛け、(4)、(5)、(9)の順にクリア。(9)は一気に追い上げてゴール前30メートルで(5)をとらえ、同10メートル手前で(4)を差し切りトップに。6番手で障害を降りた(7)が猛追撃してゴールに飛び込んだが(9)が押し切った。(横田光俊) 気迫の猛追撃「忘れられない」船山騎手 釧路管内浜中町出身。「馬の仕事をしたい」と子供の頃から夢に描き、ばんえい競馬の存続問題で揺れた2006年暮れに騎手に合格、新生競馬が始まった翌07年1月にデビューした船山蔵人(くらんど)騎手が重賞初制覇を遂げた。表彰式で久田守調教師とがっちり握手。ファンから「おめでとう」と声が飛んだ。インタビューに答えて同騎手は「一生忘れられないレース」と振り返った。 久田調教師から「スタートで出遅れない。強気で行け」とアドバイスを受けていた。前走(8日)はスタートに失敗して10着。その反省から、前半は馬群の中ほどの好位置に着けてエンジュオウカンの障害力・後半の脚に懸けた。 第2障害をワタシハキレイズキなど2頭が仕掛けたがやや手間取った。エンジュオウカンは高重量戦の重賞帯広記念(2日)でもひと腰で上げた実力を発揮して難なくクリアして追撃態勢に。サウスポー船山騎手の気迫がほとばしり、馬は一気に加速して前の2頭をごぼう抜きした。久田調教師は「うまく乗った。文句なし」と褒めたたえた。 船山騎手は「自分のように勝ち数(通算144勝)の少ない騎手を乗せてくれた。自分が競馬場に来て厩務(きゅうむ)員になった年にデビューしたのがエンジュオウカン。(勝利の印象は)何とも言われない」と感激した。久田調教師は「(最高峰重賞の)ばんえい記念まで、お前に任せてやるからなと言ってある」と伸び盛りの若武者に期待を寄せた。 |
