独走でゴールに向かうレットダイヤ(大口泰史騎手)
序盤から先行、独走
ばんえい十勝は29日、3歳三冠重賞レースの初戦となる第35回ばんえい大賞典(BG3)を行い、2番人気で今季絶好調のレットダイヤ(牡、松井浩文調教師、大口泰史騎手、馬主は北見市・高柳稔さん、生産者は豊頃町・門志美さん)が序盤から先行して真っ先に第2障害をクリア、独走で重賞初制覇を遂げた。タイムは2分6秒1(馬場水分1・1%)。2着は5番人気のツジノコウフクヒメ(牝、久田守調教師、鈴木勝堤騎手)、3着には7番人気のフェイ(牡、服部義幸調教師、長澤幸太騎手)が入った。(横田光俊)
昨年の新馬検査でトップタイムを出していたレットダイヤが念願の重賞初制覇を遂げた。今季すでに7勝と絶好調、持ち味の先行力を生かしたのは陸別町出身の大口泰史騎手の左腕だった。「(ばんえい重量は)トップより30キロ軽い670キロ。馬場は乾いて重い。この条件でどうやって逃げ切るかの勝負だった」(同騎手)。
ばんえい騎手で数少ないサウスポーに、馬は敏感に反応した。第2障害までの道中も積極的に前に出る。第2障害も一気にひと腰でクリア。苦しい終盤も大口騎手の気合に応えて2着に7秒4の差を築いて圧勝した。松井浩文調教師は「最高の騎乗だった」と絶賛した。
新馬の昨季も4勝を挙げたが、1分台のスピードレースで実力を発揮できないことが多かった。「今シーズンは砂が入れ替わって重くなり、この馬のペースに合う」(大口騎手)と馬場も味方する。松井調教師は「性格もうるさいことはない。障害力もある。今年は3歳の重賞全部に出す」と次戦の菊花賞(10月31日)、年末のダービー(12月26日)を狙う。
大口騎手にとっても重賞制覇は2008年1月のヒロインズカップ(優勝馬トカチプリティー)以来。この日の前のレースでは10歳になったトカチプリティーが勝利しており、馬に負けられない。また重賞で勝てるように「頑張ります」と日焼けした顔に決意を込めた。