高齢と長期ブランクを感じさせず、勝利をつかんだゴールデンバージと山田調教師
“中高年の星”復活勝利 2年ぶり出走
ばんえい十勝に“中高年の星”が誕生した。19日に帯広競馬場で行われた第6レースで勝利を飾った満13歳の「ゴールデンバージ」(山田勇作きゅう舎、馬主は旭川市・金山良雄さん、生産者は釧路管内白糠町・飯塚忠夫さん)。人間の年齢に置き換えると56歳。いったんは競走馬登録も抹消されたばん馬が復活勝利をつかむのは極めて珍しい。
一時は登録抹消
同馬は1997年5月19日生まれ。99年5月にばんえいデビュー、204戦32勝の成績を残した。高齢を理由に草ばん馬レースに転向するため08年6月20日の第9レースを最後に出走しておらず、09年10月に登録も抹消。道南や道央などの草ばん馬レースで活躍していたため、種馬か廃用馬にならずに済んでいた。
同馬の草ばん馬で走る姿が印象に残っていた山田さんは「素質がある」とほれ込み、きゅう舎に入れたいと考えていた。5月ごろ廃用馬にされるという話を聞き、馬主に依頼して安値で買い取ってもらった。当初は馬主の意向で草ばん馬に出る予定だったが、口蹄(こうてい)疫問題で草ばん馬の中止が相次いだ。そこで、ばんえいでの再出発を図るため6月末に山田さんのきゅう舎にやってきた。
再登録・再検査を経て臨んだ19日のレースは、年齢と2年1カ月ものブランクを感じさせないレース運びで、2位に10馬身の差をつけて圧勝。山田さんは「もともとは差し馬なのに、第2障害から一気に逃げ切る強さをみせた。この勢いで今後のレースも期待できる」と太鼓判を押す。
担当きゅう務員の齊藤誠さんも「満11歳の馬も担当しているが、ゴールデンバージは馬体に張りがあり、若さを感じる。まだ活躍できると思う」と心を込めて世話をする。次は25日の第6レースに出走予定で、山田さんは「勝ちに行きます」と話している。(山崎大和)