現在の経営状況などについて語る新名社長
ばんえい競馬の運営受託会社「オッズパーク・ばんえい・マネジメント」(帯広市、OPBM)は24日、今年度の収支見通しについて3800万円の赤字になることを発表した。OPBM側は経営赤字に伴う事業継続に危機感を訴え、「新たなスキーム(枠組み)」を地域主導で確立するよう求めた。新名貴之社長(37)に現在の経営認識、将来展望などを聞いた。(中津川甫)
地域で新たな枠組み確立を
−新たなスキームとは。
単純に言えば、帯広市がばんえい競馬をやる、またはやるための仕組みをつくるということだ。裏を返せばOPBMに委託する形とは限らないということもあり得る。あくまでも主催者は帯広市。弊社の経営判断で(存廃の)すべてが決まってよいのか。
市が主催者としてやり続けるとはっきり言う形もありだし、運営の受託業者を使ってやるということであれば、受託業者がきちんと株主に説明できるようなものを用意してほしいということだ。
−現在の経営状況は。
瀬戸際だ。前年度も赤字なので厳しい。累損も残っている。内部留保は当然ない。資金繰りの問題は収支とは別に対策している。それも累損が増えていくと、いずれ限界が来る。だから急がないといけない。来年度にも新スキームを決めて確立しないと、後はない。
−赤字見通しの理由を。
馬券売り上げの落ち込みが大きい。夏場の天候不順、冬場に雪が多かった影響もある。要素はいろいろある。
−新年度の売り上げ向上策は。
ばんえい記念と同じ規模のレースを夏の盆時期に開きたい。観光客や帰省客も楽しめる。勝毎花火大会を見て十勝川温泉に宿泊、平原まつり、大レースを見て帰省するというストーリーができる。複合施設(観光施設)が完成すれば、観光客が買い物をしながら競馬を楽しめるので、期待している。
−市長選の影響は。
もちろん注目している。市長イコール主催者。地域にとってばんえいは必要なのか、しっかりと考えて自分の政策に織り込んでほしい。それが曖昧(あいまい)のままで終わると、また曖昧なまま進む。候補者が考え方を出し、争点にしてもらった方が、納得感のある振興になる。何となくだが、市民の皆さんの競馬に対する考え方も醸成されていない。(市長選で)議論をしてほしい。