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悪天候にイベント重なり苦戦
ばんえい十勝は26〜28日、薄暮開催後半の初の週末3日間を終えた。発売額は1億8871万6200円(予算額2億2341万3600円)で、いずれの日も予算を下回った。 薄暮開催は今季初めて導入。前半はすでに5月9日〜6月15日の計18日間実施し、後半は9月26日〜10月19日の計12日間。後半のレース発走時刻は前半の反省を踏まえ、30分早めて正午に第1レース、最終12レースは午後6時(重賞除く)。 3日間の発売額は、26日が5958万8200円(予算比10.66%減)、27日が7255万2400円(同13.05%減)、28日が5657万5600円(同22.79%減)。 入場人数は計7026人で、26日が2384人、27日が2749人、28日は1893人だった。市ばんえい振興室は「(帯広競馬場では)初日は強風と低温、日曜日は管内町村でイベントが複数行われ、家族連れが減った」と話している。 28日までの開催69日間を終えた累計発売額は、47億6096万6400円(予算比8.58%減、前年比10.81%減)。内訳は帯広競馬場が12億6868万7900円(同11.56%減、同11.60%減)、直営場外は16億5934万9600円(同3.69%減、同13.00%減)、ネット.電話は11億8569万5700円(同10.74%減、同1.12%減)。(中津川甫)
ばんえい競馬を主催する帯広市は28日、10月3日にインターネット発売を予定していた「重勝式勝馬投票券」(5重勝単勝式)を、同10日に延期すると発表した。発売に向けてプロモーション体制が整わなかったことなどが理由。
フレッシュなコンビで重賞初制覇を目指すテンマデトドケと長澤騎手 長澤騎手 史上初の1年目重賞勝利 ばんえい十勝は27日、2歳3冠レースの初戦「第32回ナナカマド賞」(BG3、2歳オープン別定)を行い、1月にデビューした長澤幸太騎手が騎乗した2番人気のテンマデトドケ(牡、服部義幸調教師)がゴール前の混戦を制した。ばんえい競馬の騎手がデビュー年に重賞で勝利を収めたのは史上初。タイムは1分51秒0(馬場水分3.1%)。2着は4番人気のミスタートカチ(牡、前原和信調教師、松田道明騎手)だった。 今季デビューした2歳馬にとって初めての重賞で、負担重量は各馬にとって未知の560キロ(牝は540キロ)。レースは先行逃げ切りを図ったミスタートカチが170メートル付近まで大きくリードを保つも失速。1番人気のホクショウバトル(牡、岡田定一調教師、藤野俊一騎手)がミスタートカチに並びかけたところを、残り約15メートルからテンマデトドケが鮮やかに2頭を抜き去り、2着に0.8秒差でゴールに滑り込んだ。 テンマデトドケに初騎乗の長澤騎手は「調教では乗ったことがあり、たまに気を抜く馬なので集中力を切らさないように気を付けた。ゴールしてからも勝てたとは思っていなかったのでびっくり」と初の栄冠を喜んだ。 服部調教師は「長澤騎手には難しい話をしてもプレッシャーになるだけだと思ったので、第2障害を下りてからは馬が倒れるか自分が倒れるまでぼえ(追え)とだけ指示した。その通りの騎乗で、新人1年目で重賞を勝つのは大したもの」とたたえた。(丹羽恭太) 勝利ジョッキーインタビューで答える長澤騎手 苦難の末に快挙 長澤騎手 祖父が馬主だった関係で、子供のころからばんえいジョッキーを目指していた長澤幸太騎手(21)=服部義幸厩舎(きゅうしゃ)所属。今年1月にデビューするや昨年度中に31勝を挙げ、順風満帆の船出を果たしたが、今シーズンは苦難が待っていた。 6月に通算50勝に到達し、新人に与えられる10キロのハンディが無くなるとスランプに。「同じようにぼって(追って)いたのに勝てなかった」と、25戦にわたり勝利から遠ざかった当時を振り返る。 追い打ちを掛けるように、7月には厩務作業中の事故で大けがを負い、およそ3週間戦線離脱。「入院した帯広厚生病院から競馬場が見えるのが辛かった。けがをしたのが顔だったので、病院では毎日、階段の上り下りなど筋トレをしていた」という。 そんな努力は、かつて誰も成し得なかったデビュー年での重賞制覇という形で結実した。ゴール後は「めっちゃうれしい」と若々しく喜びを表し、「(地方競馬全国協会の)新人賞を目指します」と、すぐに次の大きな目標に照準を定めていた。 2歳3冠レースの初戦を制したテンマデトドケ。右端が服部調教師。馬の左が長澤騎手
ばんえい十勝は26日から秋の薄暮開催を開始する。これに伴い帯広競馬場の開門時間は午前10時半、第1レース発走正午、最終レース発走午後6時となる。同開催は10月19日まで。
秋の薄暮開催の開幕を飾る今年デビューの2歳馬にとっての初の重賞レース「ばんえいマッシュ杯 第32回ナナカマド賞」が27日午後5時半発走で行われる。同賞を記念した抽選会が同3時10分ごろから、同競馬場1階中央会場で実施される。レース発走前の馬券2000円以上の提示で1回参加、ばん馬のきゅう肥を堆肥(たいひ)にして栽培された「とかちマッシュ」などの賞品が当たる。
売上減にブレーキ 29億1790万円 最終3日間好調
ばんえい十勝は21日、今季のナイター(42日間)を終えた。ナイターの売上額は29億1790万9000円。ナイターを含めた競馬開催66日間の累計発売額は予算比8.27%、前年比10.81%減の45億7225万200円。8月中旬には1億円を突破した日があり、今年度予算比は改善の兆しが見られる。半面、景気低迷に加えて全日程の約4割は雨天などに見舞われた。市は今季の反省を総括、次年度に向けてナイター期間のさらなる短縮を含めて検討を進める。 ナイター最後の3日間(19〜21日)は大型連休。「おびひろ大朝市」などのイベント効果もあり、一日の発売額はいずれも予算額を上回った。この結果、予算額を達成した日は計11日間となった。 今季ナイターは期間が長かった昨季(72日間)の売り上げ状況を踏まえ、42日間(6月20日〜9月21日)に短縮。長雨や低温の影響で8月1日の発売額は今季最低の5132万700円に落ち込んだが、同16日は今季最高の1億189万8700円を売り上げ、昨季のばんえい記念以来の1億円突破も。発売額の予算対比は91.73%まで持ち直し、予算割れは1割を切る水準まで回復した。 66日間終了の時点で旭川、北見など道内6カ所の直営場外の1人当たり購買額は前年比1918円(9.69%)減の1万7878円。景気低迷による不安要素も抱えている。 今季ナイターを振り返り、合田隆司ばんえい振興室長は「若者や女性がよく見られ、特に月曜は仕事帰りに職場単位で来場した人もいた。新たなファン開拓につながり、リピーターになる可能性も秘めている」としている。 66日間の発売額の内訳は、帯広競馬場が12億2364万2500円(予算比10.92%減、前年比11.48%減)。直営場外は15億9753万9800円(同2.89%減、同12.68%減)。電話・ネットは11億3350万6500円(同11.38%減、同0.71%減)。広域場外は6億1756万1400円(同10.03%減、同20.10%減)。26日からは夕方までにレースが終了する「薄暮開催」に移る。(中津川甫) |
