ばんえい十勝劇場
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  • 帯広競馬場で「本別町デー」 [8/22]
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     ばんえい競馬の運営受託会社オッズパーク・ばんえい・マネジメント(OPBM、藤井宏明社長)が2008年度決算見込みで赤字となり、競馬運営上の貯金に当たる「ばんえい競馬財政調整基金」の満額(約5000万円)の取り崩しを市に打診していることが、28日までに分かった。関係者によると、OPBMの赤字は8000万円前後に上る見通し。市は全額取り崩す方針だが、基金残高を上回る赤字分は契約でOPBM側の負担としており、存続問題の再燃は避けられそうにない情勢だ。

     ばんえい競馬財政調整基金は存廃に揺れた06年度、4市の市営競馬組合が単独開催を決めた帯広への支援金として創設。当初は旭川、帯広、北見、岩見沢の各市から5000万円ずつ拠出する方向だったが、帯広を除く3市は支払いを拒否、帯広の5000万円のみが計上されていた。

     市とOPBMが締結した事務委託契約書によると、OPBMが収支に赤字が出た場合、ばんえい財調基金を取り崩すか市と協議し決定する。補てん額以上の欠損はOPBMが負担すると定めている。

     2月のばんえい競馬経営会議では、藤井社長が4100万円の赤字に転落する見通しを説明していたが、馬券発売額に連動して市が支払う委託料収入が減額、設備投資など経費も大幅に増加したとみられている。08年度の発売額は、計画を2.83%下回る115億5535万円だった。

     単独開催3年目の今年度は1カ月を終え、計画比7.79%減と厳しい滑りだし。市は一般財源の不投入を前提に存続を決めた経緯もあり、財調基金にも一般財源から補充できない。現状では赤字が発生した場合、OPBMが損をかぶり続けることになる。

     OPBMの新名貴之取締役は十勝毎日新聞の取材に対し、「6月の株主総会で(決算は)決まる。ただ厳しい状況で(赤字は)当初見込みの2倍近くになるかもしれない。合意書に従って(取り崩しを)粛々と進める」と話した。河合正廣副市長は「まだ(取り崩し額が)5000万円になるかは決まっていない」、合田隆司ばんえい振興室長は「コメントできない」としている。

     帝国データバンクの資料によると、OPBM(2007年2月設立)の07年3月期決算は初期投資などで2453万円の赤字、08年3月期は単独開催1年目の効果で418万円の単年度黒字になっていた。(中津川甫)

    危ぶまれる事業存続 当初から赤字想定 市の対応遅れ露呈

    =解説= オッズパーク・ばんえい・マネジメント(OPBM)が帯広市に赤字補てんを求めた問題は、競馬事業が再び存続の岐路に立たされたことを意味する。収支不足は単独開催移行当初から懸念されたが、収益構造の改善はおろか、内部留保もままならない自転車操業の側面を改めて浮き彫りにした。単独開催を決断した砂川敏文市長の責任も論議を呼びそうだ。

     話題先行の1年目は馬券収入の伸びに連動した事務委託料の収入増で事なきを得たが、2年目は早くから赤字見通しが示され、議会からは130億円近い売り上げの一部を内部資金に回せない委託契約の在り方をただす声もあがった。この間、市が具体的な対応に乗り出すことはなく、馬券販売以外の収益確保を目指す帯広競馬場の複合施設化に関しても、重い腰を上げたのは今年3月だった。

     今後の焦点は基金残高を超える赤字額の処理。ただ赤字積算根拠となる経営状況の開示に関し、OPBM側が「開示を求めるなら事業受託できない」と反発しており、適切な財源論議ができるのかどうか不透明な側面もある。

     薄暮開催など新たな試みも展開しているが、肝心の馬券販売は前年度実績を下回る状況。ばんえい存続は今回の赤字処理にとどまらず、来年度以降の展望を描けるかに懸かっている。(岩城由彦)


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