場外の落ち込み深刻 高額配当導入など新戦略
帯広市単独開催2年目のばんえい十勝は30日で、今年度開催全日程の150日間が終了した。発売総額は115億5535万8700円、前年対比では89.34%と1割下回り、予算対比でも97.17%と計画を達成できなかった。後半は正月開催や重賞レースで盛り返したが、単独開催初年度の昨季より話題性が減り、天候不良によるナイター開催の不振が響いた。運営受託会社が赤字の見通しで、3年目となる来季は新たな発売戦略や競馬場の複合施設化など、経営安定に向けた道筋を示せるかが課題となる。
入場者数は帯広競馬場(本場)が21万4808人(前年対比90.57%)と減少。直営場外も22万1287人(同83.80%)で昨季からの懸案だった落ち込みに歯止めがかかっていない。全体では1日平均2907人の43万6095人(同87.00%)。
発売額の場所別内訳は、帯広競馬場が30億1910万7800円(予算対比101.99%、前年対比89.53%)、直営場外(旭川、北見、岩見沢、釧路、苫小牧、名寄)は42億9266万5800円(予算対比94.61%、前年対比79.26%)。
旭川は18億円弱(予算対比105.88%、前年対比83.66%)と善戦したが、残り5カ所は予算割れ、前年比2割以上の減少と深刻化。市は直営場外の販売促進を図るため、旭川と北見の発売所を新年度から立地条件のよい市街地に移転する。
インターネット発売のオッズパーク、競馬モールの「電話投票」は24億1452万7700円(同99.44%、同119.05%)と健闘。来季は高額配当が期待できる「5重勝単勝式」の導入で売り上げ増を期待。道営直営場外のAibaや道外など「広域」発売は18億2905万7400円(同92.99%、同86.36%)だった。
砂川敏文市長は「3年目は経営基盤をしっかり示すことが必要な年。聖域なしで努力したい」と強調。複合施設化に関し、施設所有者の十勝農協連への協力要請については、「場面に応じて(要請したい)」とトップ交渉を行う考えも示した。運営受託会社のオッズパーク・ばんえい・マネジメントの藤井宏明社長は「複合施設化の具現化に期待したい。(複合化の)検討会議の構成メンバーを増やし工夫をしてほしい」と話した。(中津川甫)