ばんえい十勝に、ファン待望の3連単が導入される可能性が出てきた。地方競馬全国協会(地全協)が、全国16の地方競馬の馬券発売情報をコンピューターで一元化する「共同トータリゼータシステム」の導入を検討、採用されれば3連単を発売する環境が整う。帯広市にも10月に提案があった。各地方競馬が共同化へ足並みをそろえるのが前提条件だが、自前のシステムを更新せずに済む経費削減の利点もある。
3連単は「3連勝単式」の略称。1着から3着まで順番通りに当てる馬券。予想が最も難しく、高額配当が期待できる。
共同トータリゼータシステムは、地全協が各地方競馬の主催者に導入を提案。各地が自前で導入したシステムの償還期間があり、新たな負担増を嫌い、見送られてきた経緯がある。共同化が実現すれば、発売する馬券の種類が最高で9通り(ばんえい競馬は現在5通り)になり、全国の地方競馬場で払い戻しができるなどメリットは多い。
帯広市の場合、帯広競馬場のトータリゼータシステムの更新時期が迫っており、経費削減の観点で共同化を前向きに検討。現システムの償還は旧市営競馬組合解散に伴う清算金で終えているが、3連単の導入には膨大な経費を要することから、ファンの要望があっても応えられなかった事情があった。ただ3連単をめぐっては、配当が高くなる一方、高額配当が続出すると主催者の収入が落ち込む点も指摘されている。
地全協としては、各地の足並みがそろえば2011年度にも新システムを稼働させたいとしている。市ばんえい振興室では「導入に要する投資額や収益がどの程度見込めるか不透明な部分も多い。3連単導入は慎重な見極めが必要」(鈴木新一室長)としている。
(中津川甫)
トータリゼータシステム 窓口の馬券発売機や払い戻し機、表示装置などの端末と連動して馬券の発売・払い戻し、集計を管理する。オッズ計算も行う。地方競馬が共同化することで、新たな連携も期待されている。