2007年1月11日(木)
●明日の帯広の天気●
晴れ
最高気温
-1.0度 最低気温-9.0


かちまいWEB版




ヒグマ冬ごもり
新得「ベア・マウンテン」で国内初

野生に限りなく近い施設に

 【新得】野生に近い状態でクマを飼育、展示するサホロリゾート(加森観光経営、加森公人社長)の「ベア・マウンテン」で、人工的にヒグマを冬ごもりさせることに国内で初めて成功した。試験的に4頭を獣舎で越冬させて徐々に餌を減らしたところ、昨年12月中ごろから食べなくなり、少ない呼吸数で眠っているという。同リゾートの安田昌行総支配人は「クマにとって野生に近い環境を作り出すのがベア・マウンテンのテーマ。大きな研究の成果になる」と期待している。(成田融)

 ベア・マウンテンは昨年4月末にオープン。約15ヘクタールの敷地に雄のヒグマ16頭をグループ企業の「のぼりべつクマ牧場」から移動し、野生に近い形で昨年10月22日の冬季閉園まで飼育・展示した。

 同クマ牧場では冬ごもりすることなく通年で餌を与えているが、ベア・マウンテンでは閉園後に12頭を同クマ牧場に戻し、残ったコウジ(14歳)、クマエモン(11歳)、ヒロタケ(7歳)、ミスミ(11歳)の4頭を獣舎で冬ごもりさせることを試みた。

 1日1回の給餌から2回に増やして太らせた後、12月上旬から徐々に餌を減らしたところ、餌を食べなくなって氷をかじる程度になった。同18日に全頭が絶食状態になり、やがて敷きわらで寝床を作り、眠りに入った。

 たまにわらをかんで柔らかくするなど寝床を整えるが、動きは緩慢で眠っているときの呼吸数も1分間に1−3回と極端に少ないという。

 これまでの経過を飼育員が詳細に観察して記録に収めてきたことで、安田総支配人は「クマの冬ごもりのメカニズムを解明し、野生に近い状態を作る上で貴重なデータになる。一般の人が近付くと目を覚ましてしまう恐れもあるので、ウェブカメラで配信も検討したい」と話している。 

(C) TOKACHI MAINICHI NEWSPAPER>>> WEB TOKACHI トップ