2006年3月8日(水)
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かちまいWEB版




札幌のマンション耐震偽装
十勝にも広がる波紋

住民不安排除へ対応強化 管内の販売会社
審査と監督の厳正化図る 建築設計十勝支部


 札幌市内のマンションの構造計算書が偽造されていた問題が、十勝の関係者にも波紋を広げている。帯広市内には今回の偽装に関与した建築士が手掛けた物件はないものの、高層マンションの販売会社は住民の不安を取り除くための対応を強化。一方、道からの委託で管内設計事務所の新規・更新登録の窓口を務める道建築設計事務所協会十勝支部(神田光則支部長)は今回の問題を受け、審査と監督の厳正化を図る考えだ。

 市内で10階建て1棟と14階建て2棟の分譲マンションを所有する太平洋興発帯広支店(工藤千昭支店長)は、希望する入居者に対し同社所属の一級建築士立ち会いの下で構造計算書の説明に当たる。工藤支店長は「さらに安心できるよう第三者機関に構造計算書の再検査をしてもらっている」と話す。昨年12月の耐震強度偽装事件以降、第三者機関の日本建築構造技術者協会(東京)への審査依頼が全国で急増。「結果が出次第、早急に公表したい」(工藤支店長)としている。

 JR帯広駅北側の西2南11で14階建ての分譲マンションを所有するTRAD(帯広、金澤耿社長)は、工事過程を詳細に示した現場写真をモデルルームに掲示。金澤社長は「珍しい取り組みではないか。今回の問題は遺憾だが、気を引き締めて販売側は積極的に情報公開をしなくてはならない」とする。

 今回、偽装に関与した浅沼良一・二級建築士は、事務所登録もしておらず、建築士の業界団体にも加盟していなかった。十勝管内の建築士がいる設計事務所などで構成する同十勝支部の神田支部長は「フリーの立場でやってきたことに落とし穴があったのではないか。同業者で研さんと情報共有を図る協会活動の重要性を訴え、入会率の向上を目指す」と話す。委託を受けている事務所登録についても、管理建築士がいるかなど助言・監督業務を強化する方針だ。
(酒井花)

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