| 圧勝の「SUPRA」ハイブリッド |
| 2007年07月17日 |
 |
動力性能と燃費両立
【更別】「第14回十勝24時間レース」(スーパー耐久シリーズレース第3戦・GTスペシャルステージ、ビクトリーサークルクラブ主催)は、16日午後3時に十勝インターナショナルスピードウェイ(TIS、更別村弘和)グランプリコース(5091メートル)でフィニッシュした。雨模様で始まったレース序盤はトラブルを避けるためにペースを落としていたが、晴天となった終盤は路面状況も良くなり、激しい順位争いが繰り広げられ、出走した36台中31台が完走した。GTクラスで出場したレース専用ハイブリッドシステムを搭載したDENSO SARD SUPRA HV−Rは616周回で総合優勝。十勝関係ではエコカー部門のTP1クラスでバイオエタノール3%混合(E3)燃料車のジェネシス・十勝エタノールDCが498周で総合23位(クラス1位)、バイオディーゼル燃料(BDF)車のRED CAMEL RACINGも486周の同27位(同2位)で完走。TP2クラスのJPAX 北斗病院 SATは492周の総合25位でクラス2位に入った。
(宮木宗久、角田悠馬、金野和彦、塩原真、加藤和由カメラマン)
 |
 |
| 準国際格式のレースでハイブリッド車として世界初の総合優勝を飾ったDENSO SARD SUPRA HV−R。レース専用ハイブリッドシステムを搭載し、耐久性、燃費、動力性のすべてで力を発揮した |
レース序盤は15日午後3時のスタート直後から、16日の夜明け過ぎまで雨が降り続き、滑りやすい路面でのトラブルを避けるために各車とも慎重な走りとなった。午前8時には雨が上がり、気温、路面温度ともに上昇。各チームともにタイヤをスリックタイヤに変更し、激しい順位争いを繰り広げた。
総合優勝争いはGTクラスのハイブリッド車、DENSO SARD SUPRA HV−R(トヨタ・スープラHV−R)がポール・トゥ・ウィン。レース専用ハイブリッドシステムの利点を生かしてピット回数も少なく、大きなトラブルに見舞われることなく独走態勢で616周回と頂点に立った。
ST1クラスはENDLESS ADVAN Z(日産・フェアレディZ)がフィニッシュまで残り2時間と迫った段階で首位となり、597周でシリーズ3連勝。同2クラスはオーリンズランサーEVO MR(三菱・ランサーエボリューション)が582周で圧勝し、同3クラスはFINA GSX ADVAN M3(BMW・M3)、同4クラスはFD CIVIC TypeR(ホンダ・シビック)がそれぞれ制した。
TP1クラスは、ほぼノートラブルで走り抜けたバイオエタノール車のジェネシス・十勝エタノールDC(ホンダ・インテグラ)が1位、バイオディーゼル車のRED CAMEL RACING(セアト・レオン)は2位と完走。TP2クラスは海外ポルシェ勢のリタイアもあり、スワロー・エボレックスDC5(ホンダ・インテグラ)が制した。 |
 |
 |
「電気で勝った」新時代の幕開け
さらに軽量、高効率目指す
DENSO SARD SUPRA HV−R(TOYOTA TEAM SARD、トヨタ・スープラ ハイブリッドレーシング)はスタート前の記者会見で「総合優勝する」(大橋孝至監督)と宣言した通りの圧倒的な速さで優勝を飾り、ハイブリッド技術がレースで活躍する新時代の扉を開いた。
昨年は量産車のシステムをそのまま使用したが、今回はスーパーGT500で使用されたレーシングマシンのスープラをベースに加減速のエネルギーロスを抑えた世界初のレース専用ハイブリッドシステムを搭載して挑んだ。
レース序盤にはペナルティーストップを受けたが、その後は快走。燃費もベース車から約10%向上し、ST1クラスのポルシェ勢に比べ給油回数も少なくほぼノートラブルで、チェッカーフラッグを受け、マシンから降り立った平中克幸が「電気で勝った」と笑顔。アンドレ・クートも「難しいレースだったが、新しい歴史を刻むことができうれしい」とドライバーとチーム一丸となっての勝利に歓喜した。
今後の参戦予定は未定だが、トヨタの高橋敬三モータースポーツ部長は「いずれはすべてのレース車にハイブリッドシステムを持ち込むことを考えており、今回のデータを基に軽量、高効率を目指し開発は続けていく」と話し、再びレースでハイブリッド車が優勝する姿を見る日も近そうだ。 |
|